すべての〝 双子の魂 〟に贈る・・・☆彡 〝 小さな愛のものがたり 〟 3話/全9話 | source message

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人生は素晴らしい! 世界はこんなにも美しい!!


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どちらが先に落ちたか・・・











ふたりは初めて〝 孤独 〟というものを感じた。











共にいるべき存在を感じられない、











ふたりでいた頃には想像もできなかった、それは遥かに長い時だった。












ふたりでいる時には輝いていた世界も、ひとりでは色褪せて見えた。












ふたりでいた時には容易に信じられたことも、












ひとりでいると、信じること自体が難しく思えた。












それは苦悩の日々だった。そこには常に孤独が付き纏っていた。













探している愛を他から闇雲に求めても、ひとりでは満たされることはなかった・・・















 

でもだからこそ、なおさら信じずにはいられなかった。



















ふたりがまた会えることを、信じずにはいられなかった。





















 

間もなく、すべての葉が落ちていった・・・























 

・・・

























 

寒く厳しい季節が過ぎた。















温かい日差しが帰ってきた。















大地の上では様々な生命達が、陽を求めて姿を現し始めていた。











雪は溶け、小川は豊かに流れ始めていた。













鳥の歌う声が戻ってきた。花の涼しい香りが辺りを満たし始めた。













生命あふれる風が、この大地の上に帰ってきた。



















 

世界はまた、生命の躍動を感じる季節となった。





















 

種は大地から芽を出し、木々は己の体を緑の葉で纏い始めた。













その中にあるひとつの木の、ひとつの枝の上で、











他の葉と同様に、ある小さな葉がふたつ、











寄り添うように生まれるところだった。























 

あのふたりの、新しい目覚めがおとずれた瞬間だった。























 

ずっと信じ合っていた、ふたりの〝 再会の時 〟だった。













ふたつの葉はまた、ふたりでいる喜びを確認し合った。


















すべてが満たされる、輝かしい日々がまた始まった。

































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