〝 小さな愛のものがたり 〟
それは、ある日のこと。
天空とも呼べる、
遥か上空の彼方から、
ひとつの種が生まれ落ちた。
それはそれは小さなひとつの種は、
大地に包まれながら、
空に温められながら、
やがて地上まで芽を伸ばすと、
ふたつの小さな葉に分かれた。
〝 ふたつの小さな命 〟が生まれた瞬間だった。
陽の光に照らされて、
その葉たちが目覚めると、
ふたりはまるで、自分たちを初めて確認するかのように、
真っ先に見つめ合った。
『 やあ!
キミはとっても美しいね! 』
『 あら!
あなたこそステキな葉っぱよ! 』
そう、
すべてはここから始まった。
小さな種の、
小さな小さな、愛のものがたり。
→ → → 2話へ
← ← ←
応援クリックを、
↓ よろしくお願いします!
↓