映像のための音声収録を生業としている私としては、
「映像を生かしも殺しもする音声の重要さを知って欲しい。」
と常々思っていました。
民生用ビデオカメラが安価になり、さらにビデオカメラは持っていなくてもデジタル一眼レフや携帯電話を使ってビデオを撮れるようになりました。
さらにyoutubeやニコニコ動画などの無料で楽しめる動画サイトが生活文化といえるほどにまで成長して、「映像を撮る行為」は昔よりも身近なものになりました。
しかし皆が気軽に動画撮影を楽しむ中で、
「映像と共に収録される音声」
にまで気を遣う人となるとかなり限られてきます。
現状では内蔵マイクでオート録音されている方がほとんどではないでしょうか。
そもそも「録音」に関する操作は民生機にはほとんど用意されていません。
あったとしても必要な帯域まで削られてしまう低品質な「ローカット」くらいでしょうか。
「高品質な録音」をするためには専門的な知識を自分の意思で得なければいけない、
専用の機材を買わなければいけない。
したがって敷居が高い。
というのが一般の人が無意識に抱いているイメージだと思います。
そこで音声の立場向上のために、
閉ざされたプロの・・・簡単な作業で誰にでも出来る技を紹介して「音を作る」行為の楽しさを知ってもらおう
なんて思ったわけです。
続く