45回転. | 僕はどこから来たのか 僕は何者か 僕はどこへ行くのか

僕はどこから来たのか 僕は何者か 僕はどこへ行くのか

好きな音楽を聴きながら珈琲を飲んで夢を見、挫折すら楽しめるような人間になりたいと思って書くブログ。

今の世の中、おっさんであることにおける優越感など皆無に等しい。
かくいうこのオレもスマホは知らないし、SNSは苦手だし、なにより女子高生に

「おじさん、すいません」

と道を聞かれてちょっとだけ切なかった(笑)。

でもまぁそんなこんながあっても、前向きに生きるオレだからいいことも考える。

よく言う話だけど、オレが最初に買ったレコードはオーティスの『Shake』だった。
ドーナツ盤。所謂、シングルだ。
その後、アルバムもライヴ盤も買って聴いたけれど。
もしも順序が逆だったら今もソウルが好きでいたか?と自問自答してみる。
実はそんなに自信ないんだよね。

本当言うと最初に買ったレコードからアルバムに買い替えたとき、正直そんなにグッとこなかったんだよね。
なんであんなにラヂオやディスコで聴いたときには良かったのにレコード買って帰ったら何か違うんだろう?っていたいけな(?)オレは随分悩んだもんだ。

大人になって判明した。それはシングル盤だったからなんだよ。
今の若いお嬢ちゃんお坊ちゃんには判らないだろうが、シングル盤は45回転、LPは33回転。
つまりシングル盤にはそのレコード自体にパワーがあったんだね。回転数が多い分だけすべてにおいてガッツがあるっていうか。
ドラムのツブ 立ちももベースのうねりも。
最初にオーティスのシングル盤を買ったのはわけも判らず正解だったってわけだ。
プレスリーもバディーホリーもマーサ&ザ バンデラスもロネッツも今だに印象が強いのはシングル盤だってわけだ。

世の中がCDになって久しい。今やダウンロードの世界だ。
そんなんで『アメリカングラフィティ』のサントラ盤を聴いてもあのパワーはない。

断言する。

一度どっかのジュークボックスでオールディーズのシングル盤を聴いてみるといい。
踊れるから。絶対。

よくディスコやダンスクラブで弾かされたバリーホワイトも一緒。
シングルとアルバムじゃバージョン違いでもないのに全然ノリが違うんだよ。
ま、聴いてよ。

ほなほな。