○ぷらすとの忘年会で新宅先生に一年ぶりにお会いした | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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○ぷらすとの忘年会で新宅先生に一年ぶりにお会いした

 

【Shintaku (Ethology) Talks At Plast Year End Party】

 

和名。

 

WOWOWぷらすとの忘年会にお声がけいただき出席した。またまた動物行動学者で監修業をしている新宅先生の横に座ったので、1年ぶりに動物のことをいろいろと教えていただいた。

 

それにしても、話題は尽きない。

 

まず、動物の名前のお話。世界共通の生物名のことを学名といいラテン語で表記されるそう。しかし、生物は国ごとに呼び名が変わるだけでなく、時代や方言によっても名前が変わるので、同じ生物を指しているかどうかわからなくなってしまう問題があるそうだ。だから生物の世界共通語=学名として、地球上全ての生物に重複することなく数百万種類の名前がついているのだという。

 

それとは別に、日本には独自の名前【和名】がある。ところが、日本にいない生物や、新種の生物には、和名がついていないことが多いので、彼が仮の和名を考えることもあるという。そもそも、生物の名前というのは、第1発見者に命名権があるため、世界中の研究者達はこぞって新種発見に情熱を注ぎ、自分の名前をつけることが名誉な時代が長らく続いていたそうだ。

 

ところが、近年は事情が異なってきたという。それは、ダニや寄生虫、不快害虫に、発見者の名前がつくと、例えば『サトウダニ』『スズキゴミムシ』などとなり、佐藤さんや、鈴木さんがイジメの対象になってしまうため、発見者の名前を学名や和名につけることがなくなったという。アカデミックな世界にも何とも今風な問題の余波が影響しているという。最初から、「へえええ」の連続だ。

 

アリクイ。

 

先日のグラミー賞ぷらすとで会ったぷらすとガールズの笹木香利さんがやってきて、新宅先生とは初対面だったので、「動物のことならなんでも知ってるので、なんでもきいてください」と紹介すると、その場で、「アリクイはなんでアリばかり食べるんですか」という質問を出した。

 

すると新宅さん、すぐに解説を始める。

 

何とアリクイは哺乳類で唯一、胃酸を出せない動物なんだとか。アリが怒る時に出す攻撃用の蟻酸を使ってアリを消化しているという。アリをアリ自身が出した物質で消化しているということだ...アリクイはそんな動物だったのか。アリしか食べない理由に納得。

 

そして、新宅先生、アリクイを飼育していたこともあるという。エサは生きてるアリは売ってないので自分で探して集めないといけなかった。特殊なペット用に、死んだアリをシート状で輸入物としてあるそうだが、一シート一万円くらいするほどの高価なものでなかなか買えなかった。そこで新宅さんは、いろいろ研究し、なんと試しにマヨネーズをアリ以外のものにかけたら、ものすごい勢いでくらいついて食べ始めたという。マヨネーズは酢と卵が原料なので、アリクイの特殊な消化システムにも合っているという。以来、動物園などでもマヨネーズを使っているという。アリクイは「マヨラー」だという大発見。おもしろすぎ。

 

パンダ。

 

なんかの拍子に上野動物園のパンダの話になったら、またまたパンダ話がノンストップ。パンダの来園準備秘話なども立て板に水で話された。

 

ところでパンダの展示は、ガラス張りの高級そうな獣舎だが、あれはパンダが人気動物なので、特別な建物にいるのかと思ったら、そうではないとのこと。何とパンダの生息地は4000m級の高山(富士山より高い)にいるため、日本の暑さには耐えられないので、20℃以上にならないように冷房をギンギンに入れておくための部屋なんだとか。だからこの時期は寒い日は外に出て遊んでいることが多いので、動き回るパンダを見たければ、真冬がオススメということ。

 

といった話が延々、独断場であった。

 

それにしても、新宅先生、おもしろすぎ。ぷらすと・メンバー最高。

 

■過去記事

 

ぷらすと忘年会(2)~新宅先生監修の映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』

2015年12月26日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12109227816.html

 

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