●伊藤八十八さん死去～ジャズ・プロデューサーの道を開拓

●伊藤八十八さん死去～ジャズ・プロデューサーの道を開拓

【Yasohachi Ito, Renowned Jazz Producer Dies At 68】

訃報。

日本を代表するジャズ・プロデューサー、伊藤八十八さんが、2014年11月19日午前2時40分頃、死去した。68歳。日本のジャズ・アーティストの作品を1970年代から作ってきた第一人者。

お通夜は2014年11月24日（月・祝）18時から、葬儀は11月25日（火）10時半から代々幡葬儀場。〒151-0066 東京都渋谷区西原２丁目４２－１03-3466-1006

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評伝。

伊藤八十八さんは、1946年8月8日岐阜県生まれ。早稲田大学時代、ジャズ好きのタモリとは同級生。同大卒業後、1968年、日本フォノグラムの前身フィリップス・レコード入社。（日本フォノグラムは1970年8月設立）　洋楽の編成を担当、ポール・モーリアなどを売り出した。その後ジャズのレーベル、イースト・ウィンド・レーベルを設立、運営。グレイト・ジャズ・トリオ、渡辺貞夫、日野皓正ら多数のジャズ作品をプロデュースし、リリース。

1978年、CBSソニー入社。マイルス・デイヴィス、ハービー・ハンコックなどジャズ・アーティストを担当。さらに、徐々に日本のザ・スクエア、笠井紀美子、マリーンなどをプロデュースするようになり、多くのジャズ、フュージョン作品を生み出した。その後もケイコ・リー、トク（TOKU）などを送り出している。海外のジャズ・ミュージシャンとも多数交流があり、海外ミュージシャンのレコーディング、プロデュースも多数。プロデュースした作品は350以上にのぼるという。

オーディオにも詳しく、乃木坂のソニーのスタジオの設計、管理も。

2002年、ヴィレッジー・レコード内に88レーベルを主宰、ここでも音質、さらにジャケットにもこだわった作品を多数リリース、いずれの作品群も日本だけでなく海外のジャズ・ファンからも高く評価された。

ライヴ会場にもまめに顔をだし、最後までライヴ会場とスタジオという現場で活躍した。

日本におけるジャズの道、マーケットを開拓された第一人者だった。

８８レーベルのラインアップ
http://www.eighty-eights.com/discogra/index.html

伊藤さんの設立挨拶
http://www.eighty-eights.com/about/index.html

伊藤さんのロング・インタヴュー（ミュージックマン・ネット）2006年8月24日
http://www.musicman-net.com/report/22.html

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ご冥福。

八十八さんは、誕生日が8月8日。それで八十八（やそはち）だが、ピアノの鍵盤の数がちょうど88。まるでジャズをてがける名前としては完璧ではないか。ということを、八十八さんが「88レーベル」を立ち上げたときに、思った。

僕などジャズに関しては門外漢なのに、八十八さんにはとてもやさしくしていただいた。

よくブルーノートなどで顔を会わせたりすると、軽い立ち話におつきあいしていただいた。オーディオの話をされるとノンストップだった。

最後にお会いしたのは、昨年（2013年）7月の軽井沢ジャズ・フェスでの会場。このときは、TOKU、小曽根真さん、マリーナ・ショー＆デイヴィッド・Ｔ・ウォーカーなどが出演した回だった。白いスーツを粋に着こなし、司会役も担当されていた。今年は、体調不良で軽井沢の現場に行かれなかったときいていたのでちょっと心配していたが…。

心からご冥福をお祈りします。

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http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040205.html
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ほんとうに多作なので、アットランダムに。

ザ・スクェア　「ラッキー・サマー・レディー」