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◇ 本、雑誌など~アトランティック創始者伝など

【Pick Up Books And Magazines】

書籍。

このところなかなかおもしろい音楽関係の書籍がいくつか出ているので、ご紹介してみよう。

「アメリカン・ミュージック・トレイル」

アメリカン・ミュージック・トレイル~ロサンゼルスからシアトルまで
桑田 英彦
シンコーミュージック
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まず、アメリカ西海岸の音楽ゆかりのスポットを取材したガイド本。

これは楽しい。基本的にはロック関係のスポット中心だが、ソウル関係ではサム・クックが撃たれたモーテル、オーティス「ドック・オブ・ザ・ベイ」が書かれた場所、マーヴィン・ゲイの実家(つまり、マーヴィンが父に殺された家)、マイケルのネヴァーランドやお墓、レイチャールズのオフィース、お墓、クインシー・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックスなどが通った高校、ロック関連でジャニスジョプリンが亡くなったホテル、ボズ・スキャッグスのレストランやスタジオ、ホテルカリフォルニアのホテルなどなど。それぞれに住所が書かれているので、この本を片手に音楽の旅をするのもおもしろい。これはロック中心なので、このソウル版が出ればもっとおもしろいと思う。

オーティスのお墓、アル・グリーンの教会などがあれば、まさにソウル・サーチンの旅になりそう。本書はカメラマンの桑田英彦氏が約3週間アメリカ西海岸を取材してまとめた。アポを取り、写真を撮り、文章を書いたのもすべて一人でやったという。すごい。音楽の舞台の旅を案内してくれる一冊。


アトランティック創始者の一人アーティガン伝記『アトランティック・レコードを創った男~アーティガン伝』(ロバート・グリーンフィールド著、Pヴァインブックス)

アトランティック・レコードを創った男 アーメット・アーティガン伝 (SPACE SHOWER BOOks)
ロバート・グリーンフィールド
スペースシャワーネットワーク
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弁護士、税理士などの出身ではなく音楽を愛する真のミュージックマンをめぐる逸話物語。アトランティック・レコードは、エルヴィスもビートルズも獲得し損ねていた。

音楽ビジネス、エグゼクティヴらのエピソードが多数でてくる。ローリング・ストーンズ獲得秘話や、デイヴィッド・ゲフィンの話など、1950年代以降80年代までの洋楽に親しんだ人なら、楽しめる書。

アトランティックに関しては一足先に『アトランティック物語』という作品があったが、これはそこで書かれていない逸話が多数でてくる。やはり、音楽業界もご多分に漏れず、結局はすべて人間対人間の間に起こる出来事だ。

ワックスポエティックス・ジャパン最新号29号8月31日発売。

Wax Poetics Japan (No.29)
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GruntStyle Inc.
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なんとナイル・ロジャーズのロング・インタヴュー(14頁・裏表紙)、ダフトパンク・インタヴュー(13頁・表表紙)、ジノ・ソッチョなど。 いつもながら読み応えたっぷり。

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