◎エリック・ベネイ・ライヴ~「スパニッシュ・フライは不要。ベネイのアルバムさえあればよい」と彼 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002

◎ エリック・ベネイ・ライヴ~「スパニッシュ・フライは不要。ベネイのアルバムさえあればよい」と彼は言う

【Eric Benet: You Don’t Need Spanish Fly, Just Have Eric Benet Album】

ムードメイカー。

1997年7月に初来日して以来、1999年7月、2005年9月、2007年9月、2009年2月、2009年12月に続いて通算7回目の来日。1年9ヶ月ぶりの来日だ。

いつもながら女性ファンが圧倒的多数を占めるエリック。この日曜セカンドは、超満員で立ち見も出るほど。3連休の中日ということもあるのか。なんとこの日は、アル・マッケイ・オールスターズのヴォーカル、ティムとデゥヴィエーがライヴを見に来ていた。ちょうど僕の隣に座ったティムはエリックのデビュー前からLAで知っているという。

そしてそのエリックを求める熱気はいつになく熱い。そのためか、もう1曲目から席の前方のほうではお客さんが立ち上がっている。これまで1曲目から立ち上がるなんてあっただろうか。今回はドラムスが前回と同じだけで、他が新しくなり、しかも前回よりギタリストが加わり、ぐっとバンド・サウンドがよくなった。これであとコーラスが1人か2人加われば完璧だ。

それにしても、この歌のうまさと色気をどう文字にすればいいのか。「僕はこの東京が大好きだ!」と言い、観客からやんやの喝采を浴びる。

「スパニッシュ・フライ」はラテン調で観客から女性を一人ステージに上げて、一緒に踊る。この曲の解説をエリックはした。なんと「スパニッシュ・フライ」とは、ヴァイアグラのような精力増力薬だという。「だが、あなたが女性とそういう風になりたければ、スパニッシュ・フライは必要ない。エリック・ベネイのレコードがあれば、それで万全だ」と。そう、女性を口説くのにエリック・ベネイのラヴソングがあればいい。以前だったら、その役割をマーヴィン・ゲイやテディー・ペンダグラスが担っていた。

この日珍しいと思った選曲が「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」とアイズレイ・ブラザーズの大ヒット「フットステップス・イン・ザ・ダーク」。アイズレイも、ベネイの流れの源にあるアーティストだ。エリックが「ビトウィーン・ザ・シーツ」など歌ったら、超はまりまくるだろう。アイズレイ、マーヴィン、テディーあたりをメドレーでやられたら、観客は卒倒間違いなしだ。ぜひこの路線で徹底的に行って欲しい。

エリック・ベネイは、まさにムードメイカー。

ライヴは水曜まで、ブルーノート東京で。
https://reserve.bluenote.co.jp/bn-reserve/reserve2/BC0100_zaseki.jsp?event_id=1559

■過去関連記事

2009年12月23日(水)
エリック・ベネイ・ライヴ~クリスマスのカップルのために
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10417357640.html

September 30, 2005
Eric Benet Live: Best Live Show At Venue Under 500, This Year
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_30.html

October 02, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 1 of 2 Parts)
【人生の交差点】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_02.html

Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 2 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_03.html

October 04, 2005
A Chat With Eric Benet: Reveals Real Age
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200510/2005_10_04.html

June 21, 2005
Eric Benet's New Album "Hurricane" Portrays His Soul Searchin' Story
http://blog.soulsearchin.com/archives/000339.html

July 27, 2005
Eric Benet Will Be Coming To Japan On September
http://blog.soulsearchin.com/archives/000412.html

■最新盤 『ロスト・イン・タイム』

ロスト・イン・タイム
エリック・ベネイ
ワーナーミュージック・ジャパン (2010-12-08)
売り上げランキング: 13194


■『Lost In Time』アメリカ盤

Lost in Time
Lost in Time
posted with amazlet at 11.09.19
Eric Benet
Reprise / Wea (2010-11-30)
売り上げランキング: 6078


■ 2008年リリース 『愛すること、生きること』

愛すること、生きること。
エリック・ベネイ
Warner Music Japan =music= (2008-09-24)
売り上げランキング: 11186


■メンバー

エリック・ベネイ(ヴォーカル)Eric Benét(vo)
ジョン・リッチ(キーボード)Jon Rych(key)
ジョン・ジョンソン(ギター)John Johnson(g)
アフトン・ジョンソン(ベース)Afton Johnson(b)
ジョン“スティックス”マクヴィッカー(ドラム)John "Stixx" McVicker(ds)

■ セットリスト
Setlist : Eric Benet; Blue Note Tokyo, September 18, 2011/09/19
(ブルーノートのセットリストには、Spend My Life With Youが書いてあるが、実際はやらなかった)

show started 20:46
01. Intro: Love Don’t Love Me
02. The Hunger
03. Spiritual Thang
04. Chocolate Legs
05. Spanish Fly
06. Don’t Let Go
07. Sometimes I Cry
08. You’ve Got A Friend [James Taylor, Carol King, Donny Hathaway]
09. Footsteps In The Dark [Isley Brothers]
10. You’re The Only One
Enc. Georgy Porgy [Toto]
Show ended 21:58

(2011年9月18日日曜、ブルーノート東京、エリック・ベネイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Benet, Eric
2011-124