無条件ってムズカシーー! | 人生半分・ココロ半分

無条件ってムズカシーー!


たとえば恋愛してて

相手のために、相手が喜ぶために何かをしてあげようと思う

見返りを期待せず、ただその思いだけで何かをする

でも、それが

だんだんだんだん条件付きになっていく


愛してるんだから、愛してよ

あなたのためにしてあげたのよ

こうしてくれてもいいじゃない


無意識に、あるいはどこか意識的にそんな態度がでてきたり

口に出してしまったりもする

お互いの執着を深めるために、わざとそんなことを言い合っているうちはいい

だけど、それが微妙にズレ始めたら

あとは、冷え切っていくだけ

けれど簡単に捨てきれないサビシンボウ達が

すっかり冷え切る前に、

条件をもっと厳しくしたり、あるいは曖昧にしたりすることで

せっかく馴染んだ相手を手放す勇気がないものだから

しがらみに絡め取られて時間をやり過ごす



たとえばこれが友達だとして

その人を友達の中でもけっこう大切に思っていて

その人のために何かを手伝ってあげたとして

その人が成功した時に

その瞬間まで見返りなんて求めてなかったとして




今までありがとう、というわけで、あんたはもういらないよ



そんな風にあっさりと言われた時、

あなたならどう感じるだろうか


不幸にも、

あたしはやっぱり見返りを求めていた事に気付いた

物ではない

形でもない

行為でもない


うまく言葉にはしづらいけど

何をしてとか、どうやってとかじゃなくて・・・



捨てる準備を陰で進めていた事とか

誰かに言われて、仕方なく感謝の意を表した事とか

それが本音からでたものじゃないとわかってしまったとき

本当は何も言わずに流しておこうと思っていた事を知った時



たまらなく、とてつもなく、寂しかった。



じゃぁ、あたしはどうしてほしかったんだろう

結論が変えられないとしても

その過程で、どうしてほしかったんだろう




多分・・・

認めてもらいたかっただけなんだよね

自分という存在を。




心が張り裂けそうになって誰かに訴えてみても、

「あーそう、まぁ気にするな」

「世の中にはそんなつまらない事よりも、もっともっと悲惨で凄惨で辛い事を味わっている人がいる」


そりゃそうだ

何の前触れもなく瞬間的に災害に見舞われたり、

命を落とす事になった人達に比べたら

全然マシかもしれない



でも、だけど、しかし・・・なのです。


心なんて他の誰かと比べられる訳がないって、あたしは思う

人の心は、その人にしかわからない

心の広さがどのくらいで

傷の深さがどのくらいで

痛みを感じる度合いがどの程度で

そして、それが今一番の苦しみだということを

完全に1mmの狂いもなくわかる人が、果たして何人いるんだろう


わかってくれる人に出会うまで、訴え続けるしかないのだろうか

そうすることで

よりいっそう自分がみじめになっていくだけだというのに。



だけど、本当につきつめて考えてみたら

素直に、こうしてほしい、こうあってほしいと言えず

いい人をきどって、

無条件にやってあげてる(すでにここが恩着せがましい)

そんな気になっていた自分が愚かだった

してやってるんだという気持ちが

こうして軽くいなされてしまったときに、クローズアップされただけ


ばかな自分

みっともない自分

くだらない自分


無条件という言葉の陰に

本当はどろどろの醜い欲望を隠してただけだった



こんな自分に気付いた時

傷つけられたという事実以上に自己嫌悪が吹き上がる

そして、そんな自分を人前にさらしてるのが

たまらなくキツイ


そしてまた、人を人として見るのが辛くなった

友達なんてカテゴリを持たずにいこうと、どこかで思ってしまった


人間は一人では生きられないともっともらしく言う人がいる

確かにそうだ

けれど、人と接する事で自分の醜さが肥えていくのなら

できるだけ関わらないでいたいと思ってしまう


うわべだけで十分

深いところまで気を許すと、後が大変よ



そんな風にあたしに思わせるまでの事をした人を

それでもどこか完全には憎みきれないでいる自分がいるのです。


そして、今日もへらへらと笑って生きている自分がいるのです。

笑ってれば

いつかこんなしこりも溶けていってくれるかな




婆ちゃんになる前に、溶けていってくれるといいなぁ

つД`)・゜・。・゜゜・*:.。..。.:*・゜