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30歳の頃、私は就職してからしばらく遠ざかっていた
ジャズ・サックスの演奏を再開しようとしていました。
フルタイムの社員は続けながらジャズも本気で演奏したかったので
日常生活の中で音楽とかかわる時間を増やそうと模索していました。
“周りの人がやっているから”よく考えもせずにやっていたことや
あまり気乗りがしないのに“付き合い”でやっていたことを
思い切ってすべてやめてしまいたい、と考えていた時に出会ったのが
「人生を複雑にしない100の方法／イレイン･セントジェームズ」でした。
シンプルに生きるため省くべき100の無理・無駄・ムラが示されていました。
アメリカの本なので日本の生活とは無関係な項目も多いです。
当時の私には極端すぎて不可能と思われるものも含まれていました。
しかし十数年を経ていつの間にかその多くを実行していたことに気づきました。
・たまったガラクタの処分
・テレビを見ない
・新聞をとるのをやめる
・電話が鳴ってもとらない
・玄関でベルが鳴っても出ない
・人間関係をすっきりと
・持ち家より借家
・車を手放す
これらはその中のほんの一例です。
当時はまだ“シンプルライフ”という言葉は一般的ではなく
「捨てる技術」も「断捨離」も「ミニマリスト」もなかった時代です。
私の生き方にもっとも大きな影響を与えた一冊です。