全球凍結(続1・2・3)
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1638.html
 投稿者 taked4700 日時 2015 年 11 月 21 日 18:17:13: 9XFNe/BiX575U

(回答先: 全球凍結:作り話ですが、一応、エネルギーに関することなので
投稿者 taked4700 日時 2015 年 11 月 20 日 19:03:09)

     

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13528866.html

全球凍結(続1)

2045年8月24日正午。
相変わらず外はブリザード。
アリスは眠ったままだ。

明日、8月25日はアリスの10歳の誕生日。
どう祝うかはまだ決まっていない。

MOXの保管は意外とうまく行っている。
自然の岩を利用した保管プールが威力を発揮している。

今のところ、プールの水は凍結せずに循環が出来ている。
多分、あと数百年すれば徐々に凍結するだろう。

その時、どうなるか、また問題だ。
リラッキングが必要かどうか、よく分からない。

もし必要でも、新たなプール 建設は不可能だ。
つまり、居住区をどこか放棄することになる。

メリッサ、君はこうなることを予告していた。
君と君の仲間の警告をもっと聞いておくべきだった。
後悔している。

2004年のスマトラ島沖地震、
2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火、

そして2011年の日本の大地震、
あれを見て、君は氷河期の再来を言い出した。

氷河期が来るには巨大、
それも超巨大な噴火が続く必要がある。

それが定説だった。

しかし、君は、既に温暖化していることが、
逆に氷河期を招き入れていると指摘した。

火力発電と車の普及が超微粒子の
環境中への排出量を大幅に高めていたからだ。

2010年ぐらいから海底火山の活動が活発化した。
中米の西側の海底や、インドネシア、または
太平洋プレートの西側の海底で噴火が相次いだのだ。

海水温が 上昇すれば大気中の湿度が高まる。
それはつまり、大気中のチリが降下しやすくなると言うことだ。

雨は大気を洗ってくれる。

更に、水分があることでいろいろな反応が進み
分子が大きくなるからだ。

しかし、それは同時に極地の氷の量を変化させてしまった。
特に、南極大陸の氷の量は大幅に増加し、
それが南アメリカ大陸のバランスを狂わせた。

それがチリ での地震の大幅増加の原因らしい。

北アメリカとユーラシア大陸については、
氷河や積雪の減少がやはり大陸のバランスを狂わせたようだ。

大陸プレート自身が 海洋プレートに押されて常に動いている。
海底火山の噴火は、海洋プレートが大きく動き出したことを意味していた。

このぐらいの変動はいつもある。
それが専門家の見方だった。

実際、同じような気候変動は
過去に何度もあったことが分かっている。

しかし、今回は違った。

火力発電や車の排ガスに含まれている微粒子が
まるで魔法の粉のように、太陽光を跳ね返す効果を持ったのだ。

高度1万メートル程度ではほとんど雲の発生はない。
ところが、超微粒子がより高度の高いところに雲を作ったのだ。

増加した水蒸気量とこういった微粒子が互いに作用しあって、
より小さな水蒸気の微粒子を形成した。

これが高度2万メートル程度での雲になったのだ。
しかも、地上から見ても雲とは分からない。

単に 空が全体的に暗くなっているだけだ。
微量な水分子が太陽光でエネルギーを得て浮かび上がる。

そして、そこで熱を放出してまた下降する。
この繰り返しだ。

歴史は繰り返す。
しかし、その繰り返しは常に新しい要素を伴っている。

今回の寒冷化、または氷河期と言っていいが、
これがいつ終わるかは分からない。



全球凍結(続2)

考えてみれば、20世紀は人類の曲がり角だった。
教育が普及し、科学が急激に進歩した。

しかし、それに心が追い付かなかったのだ。

科学技術をどう使うか、その狙いは、19世紀と同じ、
目先の自己の利益のためだった。
権力欲・支配欲が全てに勝ってしまったのだ。

その典型が原発だった。
原発はもともと発電用に造られたものではない。

あくまでも原子爆弾製造のためのものだった。
ただ、プルトニウム製造に伴って
どうしても出てくる高レベル核廃棄物の始末に困った。

そもそも、単に核分裂性のウランを精製した残りの劣化ウランでさえ、
重金属なので国土に処分できない。

それで考え出されたのが、
島国でしかも敗戦国であった日本に処分することだった。


平和利用だと言って原発を造らせる。


日本は地震国だから、
地震で原発が事故を起こし、

国土が放射能汚染されれば、
そこを全世界の核廃棄物処分場として使える。

しかし、あまりに無理な計画だった。


日本に造らせるために、
あまりに多くの原発が世界中で出来てしまったからだ。


更に、第二次世界大戦後、
ネバダ核実験場であまりに多くの核実験をやりすぎた。

ただし、これは他の核大国も同じ。

大気圏内核実験が短期間に集中して行われ、
地球大気が汚染され、大地も広範囲にいろいろな
核反応生成物によって染め上げられてしまった。

悲劇だったのは、そういった核反応生成物の健康影響が
全く確認されていなかったことだった。
圧倒的な武力である核兵器は保持したい。

しかし、それに伴って出てくる核廃棄物は処分のしようがないし、
核分裂生成物の危険性もどんなものになるか分からない。

振返ってみれば、この時点で核をあきらめるべきだった。
アメリカは何も核兵器など使わずとも十分にドイツや日本に勝てた。

少なくも、第二次世界大戦終了後、
唯一の核大国であった時代に


核兵器放棄宣言をやっておけば、
今のこの全球凍結は避けれたかも知れない。

今の全球凍結には、多分二つの原因がある。
一つは大気中の水蒸気の増加だ。

もう一つは超微粒子の増加。
原発は水蒸気量の増加の原因の一つになった可能性がある。

人工的な連続核分裂で生み出される熱量の50%程度が
水蒸気量の増加につながったようだ。
特に影響が大きいのが温排水であったとされている。

水分子には極性がある。水蒸気であってもその極性はそのままだ。
大気中に水蒸気が大量に溜まったため、それが対流圏を膨張させたのだ。

対流圏に散らばっ ている水分子が互いにひきつけあうことによって
大気の濃度が維持され、温度上昇に伴って体積が増加したからだ。

そして、対流圏の外側に出た超微粒子が受ける重力が、
地球から遠くなることによって減少し、
そこに奇跡的なバランスが出来てしまった。

対流圏の外側にできた超微粒子による薄い膜。

この微粒子に水分 子が吸着し、それが太陽光を吸収して上昇、
上昇した結果の膨張で温度低下でまた下降する。
この繰り返しが成層圏で起こっているようだ。

つまり、超微粒子が水分子と言う翼を得たことによって
永遠に飛ぶことが可能になったのだ。

今、地表面は冷え切っている。
しかし、成層圏の温度は依然とほとんど変わらない。

結局、太陽から受ける熱量と超微粒子の熱放射量が
釣り合ってしまったようなのだ。


このままだと、地上に太陽光が
届かない状態が永遠に続くことになる。



全球凍結(続3)

明日はアリスの誕生日。10歳だ。
しかし、この5年間、アリスはベットに寝たままで、
目を覚ますことさえほとんどない。

妊娠では異常はなかった。
少なくとも、異常は検知できなかった。

  メリッサも自分も食べ物には注意してきた。
唯一の例外が全球凍結直後の冷凍食品だ。

社会全体が混乱していて、
汚染食物のチェックが満足にできていなかった。

しかし、そうではないかもしれない。
もともと、地球全域が汚染されつつあったのだ。

ごく少しずつ、いろいろな重金属や放射性原子によって環境汚染が進み、
生殖細胞の遺伝子が破壊されてきた可能性がある。

アリスが倒れた一週間後、メリッサは離婚を切り出した。

僕の心の底に、アリスの病気の責任は
彼女にあるという確信があった。


そして、それは彼女の方も同じで、
僕に原因があると思わざるを得ない様子だった。

アリスをめぐって、
互いに相手を憎み合うという状況になっていた。


こういった状況がアリスに良いわけがない、
それが離婚の原因だった。

明日の誕生日にはメリッサが来る。
また原爆・原発のことが話題になるのだろうか。

どこで僕たちは道を誤ってしまったのか。
軍の存在は誤りなのか?

アメリカ合衆国憲法に定められた銃保持の権利、
自衛のための銃保持は正しい、
これのどこが間違いだというのか。

「力」と「存在」、この二つのどちらがより重要か、
これが常に問の中心にあった。

E=mc2乗 この方程式の意味することは、
「力」も「存在」も互いに相関していて、依存関係にあるということだ。

問題は、この方程式には
地球と言う環境が要素として入っていないことだ。

「存在」は地球と言う限られた環境では無限に増加することはできない。
同様に「力」も地球と言う環境で無限に大きくなることはできない。

互いに限界が見えてきたとき、
どちらを優先するか、それが問題なのだ。

アメリカ軍産複合体の戦略は明確だった。
「力」を伸ばすことによって他の「存在」を乗り越え、
自分たちの「存在」を最大化する。

生命は自然の一投。一つの試み。
そうであれば、自らの利益を最大化することに
何の間違えがあるのだろう。

メリッサは否と答えた。

対話こそが大切であり、神の前ではどんな生物も平等であり、
互いに相手を生かしあうことにこそ価値があるというのだ。

しかし、牛や豚、サーモンを殺して食べるとき、
彼らとどう対話しろと言うのか?

メリッサは言う、神の前で、彼らの命と僕たちの命のどちらが
自然にとって価値があるか、それを測るのだと。

私たちが彼らを犠牲にして生きるのは、
彼らよりも意味のある生活をするためであり、
それが出来ないのなら、彼らを食べる権利はないと。

では、アリスの命にどんな価値があるのか?
アリスがいつか目覚めるときが来るのだろうか?

そもそも、誰でもが、
どんな生命であろうが、いつかは死を迎える。

強欲と言われようが、我々は自らの利益の最大化を求める。
これが正しい。「力」こそが価値であり、「力」こそが我々の存在証明だ。

メリッサは言う、その結果が今の状況だと、
なぜ、アリスは病気になったのか、なぜ、地球は凍結したのかと。

 「双頭の鷲」

この世界と我々自身を共に見つめて、
それぞれを制御する。


これが双頭の鷲だ。

肉体と精神、環境と我々と言う存在、個と人類、
そういった対立する存在を共に制御して乗り越えていく、
その象徴が双頭の鷲だ。


以上 taked4700ブログより

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双頭の鷲作戦

これは日本で言う、「マッチポンンプ」というものである。
仲間を善者と悪者に分ける。

悪者は徹底的に社会で悪さを働く。
それに対して善者は悪者をやっつけてる振りをする。


そうやって社会に善者の言う事を信じさせる。
しかし、善者も悪者も本当は仲間なのである。