純粋な心に戻りたいなって思ったら、ぜひ行ってみたいお寺修行
歳もとり、社会人生活に慣れてしまうと必ず訪れる、ダラ~っとしてしまう気持ち。こんな気持ちをバシッと入れ替えるには、やっぱり寺修行会社でやるような普通の研修じゃ物足りない、やっぱり寺修行
やって来ました、東京の田舎のお寺、天光寺
インターネットで一番それらしい、なかなかHPを持っていたのがこのお寺でした。
企業研修もよくやるようで、新人から中堅社員まで対象に研修をやるんだとか。HPには具体的な社名はかいてませんが、大手の会社が研修で利用している様子。年間3000人くらいの研修を受け入れており、新規の依頼なんかは人数の都合で泣く泣く御断りをするくらいの盛況ぶり。
儲かってますな~
ここで2泊3日で体験修行を観光じゃなくて敢行一人じゃさびしいのでヒマしていた義理の弟くんも一緒に参加
千葉からで2時間半
それらしい山道に入っていくと見えてきました。参道と読む山道。ここを登ればさぞ荘厳なお寺を有るに違いない
これが天光寺むむっ、あのHPかなり良くできたもんやな
ま、修行と見かけは関係なし、いざ参らん
玄関から入ってみると修行僧らしき若い頭を丸めたお方が、大声で正座しての挨拶攻撃これはタジタジ帰る頃にはオレもこんな感じになるのだろうか
修行一日目は挨拶から
朝の挨拶から、いろいろな修行に入る際の挨拶、食前食後の挨拶、呪文のような言葉を唱えている時にする動作である三禮(さんらい)のやり方、ことあるごとに唱える言葉などなど。いろいろとルールがおありなようです。
挨拶などなどの教えが終わったら昼飯です
もちろんセルフサービス。料理を運んだり、テーブルを用意して、ふきんでふいたりと、修行に来ている皆々様で準備して、御片づけもみなさんでやります。食事だけはお寺のスタッフさんがやられてました。
ま、食事は質素。準備とか片づけとか昔のクラブの合宿を思い出す家でしないけど、金払って体験修行きてこんな感じのことをやっているのは人として矛盾を感じますな
さてさて体験修行のメインイベントの滝行がやってきました天気の状態によっては運が悪ければ2泊3日でも、滝行に行けないなんてこともあるそうだが、今日はラッキーなことに初日から、修行のメインイベントに参加することができました
滝行に行く前に、準備運動と思われるお百度参りがあります。距離として10mくらい。これを往復100回ダッシュで駆け巡る、しかも10mの両端で「南無大師遍照金剛」と大声で3回唱えなければならない。往復100回なので
総距離2km、唱えること600回こりゃ大変だ~こんだけ唱えれば「南無大師遍照金剛」も簡単に暗記」
ありがたや~、常に弘法大師様に見守られているんでおます
2人組で2組が交互に行きかいながら猛ダッシュ。ポイントは「南無大師遍照金剛」をいかに早く3回唱えるか、そしてコーナーをターンする時、直線距離をどう攻めるか。後ろから追っかけてくるのが新入社員と専門学校生の若い栃木から来た男女の二人組。なかなかこの女子が気合入っていて、後ろからプレッシャーをかけて来られる。こっちは追いつかれないように必死
運が悪いのか良いのか、外は雨下着の上から薄い白装束だけを着て、はだしでダッシュ。雨の中、ダッシュ。こりゃ青春だ初心に戻れりゃ良かったのに、学生時代にまでさかのぼってくれるとはありがたや
そんなこんなでお百度参りが終わって、いよいよ滝行
お寺ならぬ、合宿所を出て車で30分。やって参りました、滝のあるところ。
ビルの4Fくらいのところから降り注ぐ滝。そんなに高くないかと思いつつ滝のそばへ。
修行といえば滝だよな。
雨が降ってるから春だというのに肌寒い。
体にお清めで塩をふったり、お酒をふったり、お酒がパック酒でしかも合成清酒だったのでがっかりこんなんで清められるのか。やっぱり功徳を積んだ人にしか久保田の万寿はかけてくれんのやろか、と考えながら、いざ滝の中に出陣
ガバガバガバガバ、ザバザバザバザバザバ、バババババババッバ~
聞こえるのはただただ降り注ぐ滝の水の音のみ。人の声がほとんど聞き取れない。これはかなりツライ想像以上につらいうるさいわ、息はできないは冷たいわで、これぞ苦行
最初は直立不動で立ち、それから座って耐える。ひたすら耐える。早く終われと耐える。時間が長く感じながら耐える。
終わった後はには、体の芯から冷えたせいか、体中がぶるぶる震えが止まらぬ外はだから余計に寒い。
次の新入社員の男は1分で滝から出てきた。気持ちはわかるが不甲斐ないヤツめ
最後の専門学校のお嬢さんが気合入ってて通常5分でOKのところ延長して、計7分、滝にうたれておったムム、女子に負けるとは不甲斐なか
滝行に行かれた方は皆、価値観が変わるや、気持ちが入れ替わるだとか言ってたが、ホンマやねこれは一度はやった方が良いかも
寒い中、車でまた合宿所に戻って、写経して、夕飯食って、今日は終わり