調剤薬局から相談薬局に転身して、おかげさまでこの12月で12年になりました。
店名の「古河漢方堂」の通り、ずっと古河で開業してきましたが、ちょうど1年前に古河店を閉じて12月から小山店だけにしました。
小山までご来店できなくなってしまったお客様、応援してくださった古河の方々には大変申し訳なく思っております。
今更ですが移転の顛末を書いてみます。(興味のない方はスルーしてください)
相談薬局になってからの12年間は山あり谷ありで決して順風満帆とは言えませんでしたが、元ピザ屋さんのお店から少しずつお店も大きくなり、古河のイオン前にお店を構えることができました。
そして、漢方の素晴らしさをより多くの方へお伝えしたくて、
スタッフを増やして教育し、小山にもお店を出店と、目標を一つずつクリアしていけました。
そこに、突如襲ってきたコロナ禍。
あの期間に一気に赤字になってしまい、どう計算しても頭を捻っても古河と小山の2店舗を維持することができないと判断しました。
看板作戦も足枷になったのは否めません。
様子を察して去っていった社員もいましたし、断腸の思いでお願いして去ってもらった社員もおりました。
さらにあのタイミングで赤ちゃんを授かる社員もできて、広く大きな古河店を維持するには人員がどうにも足りなくなってしまったのです。
もう一つの問題が「店舗の水難」
ゲリラ豪雨の季節には裏口から水が入ってきてあわや床上浸水ということが5年の間に何度もあり、床上げ工事を考え見積もりも取りましたが、予想以上の費用に工事を断念しました。
古河市内での移転も考えましたが、資金がショートする前に古河店を閉店し小山店だけにするという苦渋の決断をしました。
一年が経ち今振り返ってみると、コロナ禍が原因のようですが、コロナはきっかけで、遅かれ早かれこうなることは決まっていたのだと思います。
全ては社長である私の甘え、気の緩み、油断、驕りから起こった結果です。
でも、スタッフの採用・教育も、看板も、小山への出店も全てチャレンジしたことなので悔いはありません。
小山店になってこの一年で、お客様からの応援、社員の頑張りでいい感じで盛り返してきました。
おかげさまで首も繋がっていますし、なんとか回ってます。まだまだかなりの首こりですけど(笑)。
私が言うのもおこがましいですが、コロナ禍を通り抜け、地元の多くの中小企業が今まさに踏ん張っています。
同じものを買うなら、サービスを受けるなら、そこで、ここでと地元の企業、近くのお店をぜひとも応援してあげてください。
春には育休中の社員も戻ってきて3人体制となり賑やかになります。
背伸びし過ぎず、着実に一歩ずつ前に進んでいきます。
小山の古河の方々の頼りになるお店、人でありますように精進していきます。