優先座席(小ネタ③) | ここで、そこで、いろんなところで

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日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち

私の副担任は、30代前半の女性。

まじめだけどどこかとぼけていて、私は大好き。


彼女とは朝のバスが一緒になる。

共通の話題もあって、とても楽しい。

このバス、ほかの学校の生徒たちも乗るので、結構満員。

朝の通学ラッシュの中、椅子に座れるか座れないかは、私にとっては重大な問題。


二人座席とか、友達と一緒に座りたがる女子高生たちを尻目に、私は一人座席へ急ぐ。

でも、先日は副担任と一緒だったので、二人座席を探そうとしたら、あっという間に女子高生にとられてしまった。

副担任の姿を探すと優先座席にどっかりと腰をおろしている。


「先生、そこ優先座席ですよ」

と私がおそるおそる言うと

「あら、だってそういう方が来たら代わればいいのよ。

でも、このバスにそういう方が乗って来たことは今までないわよ」

とおっしゃる。


確かに・・・。


結局目的の停留所まで、優先座席を必要とする方は乗ってこなかったし、冷静に考えると、高校生たちの中で、一番年齢が高いのは私たち二人のような気がする。

てことは、この優先座席は私たち用ってことなのかな・・・?


そうよね~。

バスの中でも、アームにスカート引っ掛けてパンツが見えている女子高生を注意してあげたりして(でも、おしゃれなボクサー型をはいていたので、あれはみせてもいいパンツなんでしょうか?、高校生に年齢の近い方、教えてちょ)、私たちはすでにこの中で年上の貫禄充分だ。

若い頃は、誰かに声をかけることや、席をかわることさえ恥ずかしくてできなかったのにね。

ましてや下着のことで注意してあげるなんて、本当に出来なかった。(教えてあげたいにも関わらず)


ちなみに、先日は

「イバさんいますか?」

と講師の先生が探しているとき

「オバサン?私のことですか?」

と、自虐ネタまで披露できるようになった。


年齢を重ねるということは図太くなるということだと最近つくづく感じる私。