ここで、そこで、いろんなところで

日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち



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やっと園子温監督の作品を観た。


今まで気になってはいたものの、作品によって観た人の評価が別れていたり、鬼才、エログロ、バイオレンス、という言葉を観ると「苦手なタイプかも・・」と思っていた。


でも、先日TVのインタビュー番組でご自身を拝見して、丁寧に自身のことや映画のことを語っていて、興味がわいた。


映画「ヒミズ」は原作とラストが違うらしい。

それは「原作が描かれた今と3.11を体験した今とは時代が違うからだ」と説明していた。


「ヒミズ」はエログロではないけれど、バイオレンスはある。

精神的、肉体的なバイオレンス。


映像がまるで散文のようだ。

園監督は詩人でもあったっけ。


観ていてドフトエスキーの「罪と罰」を連想していた。

もちろん、ラスコーリニクフは「おまけの人生」で悪を殺そうとしたのではないけれど。


幼児虐待を受けていた友達も思い出した。

その話になると、30過ぎていても「親が憎い。俺の幼少期を返してほしい」

と顔つきが変わった。

彼の中にも暴力的な臭いがあった。

その彼も「罪と罰」を愛読していた。


映画の感想はうまく書けない。

きっと書いても、私の文章力ではぺらぺらな感想しか出て来ない。

「心の闇」と書いても、その深さは思うように伝えられない。


エロもグロもバイオレンスも、人間の本質の中にあるものなんだ。

そして優しい気持ちも。


「ヒミズ」の原作のラストは想像できる。

映画のラストが違っていてよかった。


「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」も観てみたい。


ヒミズ

http://himizu.gaga.ne.jp/






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木曜日はレディース・デイだったので、映画を立て続けに2本観た。


まず「アンダーコントロール」

原発に頼らず電力をまかなうことを宣言したドイツの映画。

原発の内部や原発の解体、遊園地として跡地利用されている破棄された原発。

余分なナレーションや音楽を排し、インタビューと映像のみで語られるドキュメンタリー。

答えが導かれるわけではなく、それはこの映画を観た人にゆだねられている。

「輝かしい未来のエネルギー」だったはずの原子力は「厄介者」になり、打ち切られたり、解体されたり。

希望を抱いて「原子力」に関わっていた科学者や技術者たちは、現実に翻弄され、居場所をなくしていく。

原発の跡地が遊園地になり、冷却塔内のアトラクションで子供たちが遊ぶ姿はまるでSFみたい。

正義や真実のもう一つの側面が垣間見える。



次は「地球にやさしい生活」

消費生活にどっぷりと漬かった生活をしていたニューヨーカーの家族が、自分たちの生活を見直すために一年間の限定で、ゴミなし、電気なし、車なし、新品を買わない、などなどの「地球にやさしい生活」を始める。

その一年を追いかけたドキュメンタリー。

地産地消にこだわるため、遠くで生産されるコーヒーも禁止。

リサイクル以外の新しい商品を買うのも禁止。

夫の提案に同意したものの、実験を始める前にあわてて洋服を買いあさり、コーヒーを飲みまくる妻のミシェル。

夫に隠れてこっそりズルをする姿もかわいい。

時にはぶつかりながらも、話し合い、お互いに歩み寄り、問題の糸口を見つけて行く。

夫婦として、お互いの立場を尊重する姿もいいな。

すべてなしにして見えてくるもの。

文明のありがたさであったり、問題点であったり。

段々と不便さを楽しむすべを見つけて行く姿も、観ていてほほえましい。

肩肘張らず、私たちと同じ視線で行動する姿がとってもユニーク。

完璧でなくても、ゆるくてもいいから、できる範囲からエコを楽しむ。

エコに対してゆったりと構えさせてくれる映画だった。



アンダー・コントロール

http://www.imageforum.co.jp/control/


地球にやさしい生活

http://yasasii-seikatsu.com/







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3時間半の長い映画。


第一部はジョージの幼いころからビートルズの解散まで。

第二部はビートルズ後の活動からジョージの死まで。


私がビートルズに夢中になったのは中学生の時。

もうすでにビートルズは解散していたけれど、レコードが擦り切れるくらいに聴いていた。


ビートルズと言えばジョンとポールがメインだけれど、ジョージがグループの中で果たした役割がとても大きかったことがよくわかる。

そしてギタリストとして、とても尊敬されていたことも。


映画の中で流れるジョージの曲。

知っている曲のなんと多いこと。

そのメロディーが軟らかくて、彼の声と泣きのギターと絡まって、優しかったり切なかったり。

レノン・マッカートニーではない個性がきらりと光っている。


彼自身がいろんな意味で二面性を持っていたことを彼の親しい人たちも語っている。

ビートルズの中の自分という、実在するものと、もうひとつの見えないものの存在との中で、彼は揺れ動いていたのだろうか。

魂の救済をもとめてインドに傾倒していったことも、あの頃ビートルズに夢中だった私には、タダの事象としてしか理解していなかった。

でも、実験的な要素とともに精神的な深さも音楽の中に追求していったことが、ビートルズがただの流行のバンドではなく、長く愛され続ける理由であるようにも思う。

もちろんそこにジョージが深くかかわっている。


私たちは物質世界に住んでいる。

でも、それだけではない何かがあって、そのきらめきに触れたり共鳴したりすることで、私たちに深い喜びがもたらされることもわかっている。


いろんなことに気付きだした今、もう一度丁寧にジョージの曲を聴いて観たい。


ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド

http://gh-movie.jp/




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あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。



さて・・。

今さらながらクックパッドにはまっている。


そもそもそれにハマりだしたのは、去年の秋。

大量におからをいただいて、炊く以外の調理法がないものかと検索したのがことのはじめ。


そこに載っていたおからバーグはなかなかのお味。

そして、おからの炊いたのもレシピが超カンタン。


先日は、いただいた新巻鮭の調理法に悩み、クックパッドを開くと、「サーモンのクリームパスタ」があった。

ルウをつくるのが面倒じゃないのかと思ったら、意外と簡単な方法が載っていて、しかも手早い。

入れる具材や、パスタのゆで方など、自分流にアレンジすればバリエーションが広がるし、好きな味になる。


そして、今回は黒豆に挑戦。

友達がおうちで栽培した黒豆や小豆をわざわざ送ってきてくれた。

その気持ちがうれしくて、ちゃんと調理したいと一念発起。

けれど、お豆を煮るのって難しいよね・・と思いつつクックパッドを検索。

いろんなレシピがある中、シンプルなレシピを発見。

最初に煮汁を作って、そこにお豆を浸しておく方法。

煮汁の加減が分からなくて、炊いているときにお汁から出てしまったお豆はしわがよってがっかり。

でももう一度、お豆が煮汁にかぶるくらいにして煮たら、ふっくらといいカンジ。

おうちで煮たお豆は味がしつこくなくて、さっぱりとして自分好みに仕上がった。


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面倒だと思って億劫だった調理が意外と簡単にできると、料理が楽しくなる。

普段、料理をしない若い友達も

「これ(クックパッド)を観ていると、私でも出来るって思えてうれしくなる」

と言っていた。


手間暇かけて丁寧にお料理したいけど、それができない時もある。

だからと出来合いを買うよりも、簡単に調理できる手作りのほうがなんだか楽しい。


ただいま頂いた小豆でおぜんざい(田舎しるこ)に挑戦中。


クックパッドに感謝の今日この頃。


クックパッド

http://cookpad.com/







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期待通り、いえ、期待以上の展覧会!


大好きな西野さんがメインアーティストの鉄道芸術祭「西野トラベラーズ」


まずは京都・清水五条の「アンテナメディア」の横井裕一さんの「トラベル」展から。

本当は中之島バンクスの会場の方が前半なので、そちらから観る方がいいんだけど、電車の車内のような凝った内装にワクワク。

一駅目からすっかりやられて、このままここでずっとトラベルをしたい気分。



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そして、京阪電車に揺られて、なにわ橋の「西野達」展へ。


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相変わらずの西野さんらしいユーモアとウイットに富んだ作品たち。

もう、すっかり舞い上がってしまった。

スタッフの方たちも明るくて、愛知から来たと言うと感動してくれたり、作品の中で写真を撮ってくれたり、とってもフレンドリー。

ワークショップで、秀吉公の頭に乗っかっていたオブジェを写真で合成して、参加者の頭に乗せられるかどうか検討中だとか。


そして中之島の横山裕一展。

こちらは「トラベル」の前半部分。

カラーよりもモノクロの方が、この作品の不思議さがより際立つみたい。

こちらのスタッフさんもとってもフレンドリー。



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そして、最後に渡辺橋の国立国際美術館。

こちらでは「中之島コレクションズ」に西野さんの写真作品が2点、展示してある。


同じ美術館のB2では、「世界制作の方法」という若手中心の展覧会。

パラモデルはおもちゃのレールで、どこまでも二次元的に増幅していく。

法則があるような、ないような、有機的な感じがおもしろい。


大西康明さんは身近な素材で、繊細に空間を変質させる。

些細なものに丁寧に目を向ける感じがとっても好き。



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ここで西野トラベラーズは終了。


そして、ここからは港にむかう。


海の時空間ではラッキードラゴンの頭部が展示されている。

ただいまラッキードラゴンの原画も展示中。

「サンチャイルド」のロングバージョンの映像も放映されている。


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そのあとWTCでサンチャイルドと対面。

ぱっちりと開いた大きな瞳はすっと上を仰いでいる。

これはきっとヤノベさん自身なんだろうな。

いろんな思いが交差する中から結実した作品を観ていると、なんだか胸が熱くなる。

ベタな感想だけど、とても素直な気持ちになって、

「私もがんばらなくちゃ」

と思う。


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パワー溢れる大阪。

好きだな。


西野トラベラーズ 行き先はどこだ?

http://artarea-b1.jp/event/tetsugei01/index.html


大阪カンバス2011


http://osaka-canvas.jp/


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野村親子の狂言が観賞できるということで行ってきた。


萬斎さんはTVでもご活躍。

お父上の万作さんは初めて。


狂言は今までに何度か観賞したことがある。

初体験は高校の時。

高校に狂言師の方がいらしてくださった。

その時の演目は「附子(ぶす)」。

高校生でもわかりやすい話に、伝統芸能の垣根はうんと低くなった。


今回の演目は万作さんが「萩大名」、萬斎さんが「小傘」


なんと丁寧な笑い話だろう。

ずっこけたり、トボケたり、笑う場面は新喜劇と一緒でも、その所作の一つ一つに練られた美しさがある。


萬斎さんの狂言も勢いがあって面白かったけど、万作さんの豊かな表情とこまやかな所作にすっかり魅了されてしまった。

さすが人間国宝。


詳しい方が、流派によって同じ演目でも演じ方が違うのだと教えて下さった。


爽やかな秋風とともに、爽やかな笑いでしめくくった秋の一日。



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ぐずぐずしていたら、もうすぐ会期終了。

ということで、あわてて日帰りで行ってきた。


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絶対に観たかったのはクリスチャン・マークレーの「The Clock」。

今現在流れている時間と上映されているスクリーンの時間が一緒に移行する。

なんとも不思議な感覚。

一分の間にたくさんの出来事が起こる。

拉致されたり、ジュースをコップに注いだり、キスしたり、時計を壊したり、考え込んだり、バスに乗っていたり・・。

知っている俳優さんたち、知っている映画がたくさん出てくる。

私が確実にわかったのは「80日間世界一周」と「刑事コロンボ」

ヒッチコックっぽいのもあったし、場面や俳優さんから映画を想像するのも楽しい。

この作品を観ている私も、そしてスクリーンの中で演技している俳優さんたちも同じ時間を共有している楽しさ。

そして、一分、一秒の中で、こんなにたくさんのドラマがあって、人生があるってなんだか素敵。


イエッペ・ハインの体験型の作品も楽しい。

誰かが椅子に座って体感しようとすると、みんなが集まってくる。

ちょっぴり恥ずかしい瞬間。
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岩崎貴宏さんは繊細で小さな作品が主だけれど、今回はそのささやかな感じをそのままに、空間を大きくとり込んだ作品に仕上がっていてとってもキュート。

みんなで作品のありかを探しあっていて、見つけた時はちょっと自慢。
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うれしかったのは久しぶりの泉平のいなりずし!

なぜか新港ピアのカフェにおいてあった。

一時期お店もなくなって、デパートからも撤退していたけれど、今では復活しているみたい。

思わず買ってしまった。

今でも横浜球場で売ってるんだね。

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テーマはテーマとして、アートに遊んだ楽しい一日。


よこはまトリエンナーレ


http://118.151.165.140/


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番組が終わった後、ちょっとの間、現実に戻ってこれなかった。

今でもその余韻は残っている。


曽根崎心中は私が観たことのある唯一の文楽。

初めてその演目を観た時、その情感こもった人形の美しさにすっかり参ってしまった。

最後の心中の場面では、覚悟を決めたお初の凛とした姿に涙が溢れて仕方がなかった。

死ぬことでしか成就されない切ない恋の物語。


文楽の人形は、人形であることを超越していて、別世界にいざなってくれる。


杉本文楽はオリジナルにこだわり、今まで割愛されてきた場面も盛り込まれているし、演出もこれまでの文楽にない仕掛けも取り入れている。

番組では杉本文楽のエッセンスしか観ることはできなかったけれど、それだけでも、この舞台に臨む杉本さんや文楽を支える人達の意気込みがtvの画面を通してビシビシと伝わってきた。

これを生で体験できなかったのは本当に残念。


でも、あの広い会場で、しかも花道での心中場面は、席によっては観にくかっただろうし、あのお初の最後の美しい表情もちゃんと観ることはむずかしかったんじゃないだろうか・・?


とはいえ、鳥居や仏像の本物の重圧感や、そぎ落とされた演出は、より一層物語のコアな部分を引き出していて、見事。

通常の文楽ではあっさりとしている心中場面がオリジナル通りに長く語られる。

生々しいはずの死の場面が美へと昇華されていて、その世界に引き込まれてしまった。


杉本博司さんという卓越した美意識を持った方の作品に触れることのできる幸せ。


同じ時代を生きってよかったな。

アートを好きでよかったな。

日本人でよかったな。


しみじみと感じた時間。



この世の名残 夜も名残

~杉本博司が挑む「曽根崎心中」オリジナル~

http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/1016.html


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映像が綺麗なわけでも、登場人物が善行をしているわけでもない。


不法就労者、依存症、ヤクの売人・・。

華やかなバルセロナの裏で必死に生きる人たち。


主人公は二人の子供を男手ひとつで育てている。

生活のため、非合法な仕事にも手を染める。

その彼が余命2カ月と宣告される。


「海洋天堂」も同じようなストーリだけど、善人ばかりが登場したこの映画と違い、「ビューティフル」はみんなダークな部分を抱えている。

でも、みんな生きるために一生懸命だ。

家族を養うために、国にお金を送るために、ともかくがむしゃらに働き、稼ぐ。


救いようのないストーリーの中で、ほのかな希望の光が見える。


主人公が娘に教えるビューティフルのスペルは間違っている。


生きていくことは汚くてカッコ悪い。

でも最高に美しい。


スペルは間違っていても、その読み方は「ビューティフル」だ。



ビューティフル

http://biutiful.jp/index.html


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やっと観ることができた。


福島の原発事故を経験した今だからこそ、この映画の重みが胸にズシリとのしかかる。


上関原発に反対して行動を起こしている祝島の人たち、そして、火力や原発に依存しないエネルギーを選択したスウェーデンを取材した丁寧なドキュメンタリー。


本当の豊かさってなんだろうか?

私には、昔ながらの漁業と農業を続けて生活している祝島の人たちの暮らしこそ、「真に豊かな暮らし」のように思える。

そして、転勤ばかりで根なし草のような生活をしてきた私には、島の暮らしを守ろうとする人たちの団結力がまぶしいくらいだった。


ダムに沈んだ徳山村のことが頭をよぎる。

「ふるさとは心の宝」

徳山村の増山たづ子さんは、サインにいつもそう添えていた。


エネルギーに関してきちんと考えて、選択しなければと思う。


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