お花見レッスン | ここで、そこで、いろんなところで

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日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち

今日はお花見だった・・・・・

のではなく、ディジュリドウの野外レッスンだった。

 

以前にも書いたけど、私は野外レッスンが大好きだ。

屋外で太古の楽器を演奏するのは本当に気持ちがいい。

特にこの季節は、桜咲く川原でレッスンできることもあって、とってもこの日を楽しみにしている。

 

今日は朝から少し雨が降っていて、ちょっと心配したけれど、午後からはあがってくれてほっとした。

 

桜は八部咲き。

いつもレッスンする場所は、桜の名所となっているので、川原には屋台がたくさん出て、平日だと言うのに、人も大勢繰り出していた。

 

レッスン前に少し花を見ながらぶらぶらした。

桜だけではなく、菜の花やがいどうや、もくれんや、いろんな花が咲いている。

すれ違う人たちは、顔がほころんで、みんなうれしそうに見える。

春を待ち焦がれていたウキウキとした気分が、私たちにも伝わってくる。

 

屋台に「たこ焼き」や「りんごあめ」と一緒に、お酒が並んでいるのを、じっと見ていたのが師匠にばれてしまい、

「飲みたいんでしょう?でもレッスンの後だよね」

と言われたので、

「ビールを飲みながらの方が楽しくレッスンができます!」

と即答してしまった。

今日は大目にビール片手のレッスンを許可していただきました。

師匠、ありがとうございます。

 

ちなみに、師匠はあまりお酒が強くない。

んで、なんでもそうだけど、「ちょっと嗜む人」のほうが、「まったく嗜まない人」よりも、「たくさん嗜む人」を快く思わないことが多いように思う。

 

たとえば、一生懸命禁煙した人のほうが、最初から喫煙しない人よりも、喫煙者に対して厳しかったりする。

お酒も少し飲む人よりも、全然飲まない人のほうが、酔っ払いに対する寛容度が違う気がする。

 

師匠も、基本的に酔っ払いは好きではないようだけれど、今日は特別許してくれた。

 

だって花見だもん。(いえ、レッスンです)

 

桜の頃にレッスンを始めて、これで3回目の花見になるというのに、私の腕は一向に上達しない。

 

桜の木の下に座ってレッスン開始。

 

師匠「今、毎日どれくらい練習しているの?」

私「・・・・2分」

師匠「・・・・・」

レッスン前に「あまり練習していないので、お手柔らかにお願いします」とメールを出しておいた。

師匠は「できるだけいいところをほめてあげます」と返事をした手前、残念ながら怒れない。

 

こんな弟子ですみません・・。

 

木の上では鳥たちが、花の付け根に穴をあけ、蜜を吸っている。

鳥がつついた桜が、花の形をとどめたままで、ぽとりぽとりと落ちてくる。

それを小さな子供が集めている。

きゃあきゃあと喜びながら拾っている子供に、

「鳥さんたちが、○○ちゃんにお花をプレゼントしてくれているのよ」

と、お母さんが教えている。

 

私たちのレッスンを、不思議な顔をしてみんなが通り過ぎる。

 

ここちよい風も通り過ぎる。

 

春だな。

のどかだな。

幸せだな。

 

神様、美しい一日をありがとうございました。

 

 師匠のhp

ディジュリドウの「ナチュラルビート」