明けましておめでとうございます。
年末年始の忙しい時期にブログを更新されている方がたくさんいらして、すごいなぁと思います。
私は休暇に入ってしまうと家族や友人との時間に没頭してしまい、ブログはついつい後回しになってしまいがちです。
今年はマルチタスクな人を目指します!
そんなワケで新年のご挨拶も遅れてしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年のお正月はちょっと手抜きでお教室で作ったお節を準備しました。
人手が多いと数品目が瞬く間に出来上がるのでとってもラクちんでした。
新しいレシピの発見もありとても勉強になりましたよ。
お節料理はどのお料理にも意味がありますよね。
たとえば数の子には子宝や子孫繁栄、田作りは豊作祈願などなど。
松風焼きの由来が興味深かったのでご紹介させてくださいね。
(松風焼きは錦卵の隣、扇の形をしているものです。)
以下、引用文です。
松風焼きの「松風」は能の「松風」という話に由来しています。
昔、平安の時代に在原行平(ありはらのゆきひら)という男性が
松風という娘と須磨の浦という場所で恋に落ちました。
ところが、行平は都に帰らなくてはならなくなりました。
松風は行平がもう帰って来ないと知りながら、須磨の浦の浜辺で
一本の松の木を行平だと自分に言い聞かせたそうです。
この様子を「松風(待つ風)ばかりで浦さびし」と表現しました。
一方、この料理ですが、表面はけしの実や青のりで飾ってありますが
裏(浦)には何もついていなくさみしいものです。
ですから、裏(浦)がさびしい=「松風」と命名されました。
ではどうしてお正月にそんなさびしい料理を食べるのでしょうか?
それは「裏が無い」=「かくし事がなく正直な様子」を表すからです。
今年一年、悪いことをせず、真っ直ぐに生きて行きましょうとの
思いが込められています。
ひとつひとつの料理に、昔の人がどんな思いを寄せてお正月に食べたのでしょう。
日本文化の奥深さを感じさせてくれるお節料理、これからも大切にしていきたいと思います。