フランス 夜のお楽しみ | Toujours avec Emma

Toujours avec Emma

2011年にフランス人ダビデくんと結婚。日本で暮らしています。
2015年に第1子Emmaを出産。
日仏ファミリーの日常。

ムフフ、タイトルからイケナイ想像をしてしまった方、残念っ!!うししっ


フランス滞在中、今回はかなりのんびりだったので、おうちごはんの後、夜のお楽しみは映画観賞でした。


私が、日本語字幕付きのフランス映画DVDを持っていきました。


スカパーとか見ていると結構フランス映画を放送してるんですよ。


名前も聞いたことないような映画が多いですケド。







今回見た映画の感想です。評価は五つ星が最高です。










美しいひと(La Belle personne


評価 星星


美しいひと [DVD]/レア・セイドゥ,ルイ・ガレル,グレゴワール・ルプランス=ランゲ



¥3,990

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ミステリアスな転校生ジュニーに周りの男たちが翻弄されダメになっていくストーリー。
ファム・ファタルのお話であります。タイトルは『美しい人』なのですが、主役のジュニーがぶっちゃけ私にはきれいに見えない。

でも、実際のファム・ファタルも決して人目を惹くような美人ではないんでしょうね。彼女に翻弄される男のうち1人は、教師のヌムール。

彼は同僚の女教師とも付き合い、女生徒の1人とも関係を持っているダメ男なんですが、

外見だけでいえば結構タイプでした。



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2007年、フランスのファッション誌“ELLE”で最もセクシーな男15人の一人に選ばれたルイ・ガレルという人だそうです。



この寝グセのような髪がステキラブラブ


実際につきあうならイモ兄ちゃんの方が安心感があっていいですけどね。


ルイ・ガレル様のような容姿がお好きな方、ぜひジュニーを自分に置き換えて妄想しちゃってください。


「こんなハンサムな男をフッちゃうアタシ恋の矢」にとってもいい気分になれます。













食料品屋の息子(Le fils de l'epicier


評価 星星星









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あらすじ


リヨンで定職につかぬまま30歳になったアントワーヌ。ある日、故郷で食料品店を営む父が倒れたという連絡が入る。田舎の生活や堅実な父の生き方を否定して飛び出した故郷だったが、両親からお金を借りる目的で、父の入院中、故郷に戻って店を手伝うことにするアントワーヌだったが…。










フランスも日本と同様に、地方の過疎化問題を抱えているようで、故郷の町には老人ばかり。


車の運転出来ない人達の家をワゴン車の移動食料品店でまわっていくんですが、ここでのお年寄りとの会話が非常によかった。


最初はイヤイヤ働きだしたアントワーヌが刺々しいんだけれど、だんだんとお年寄り11人と向き合って、それによって自分の人生についても考えなおしていく主人公の成長が見えます。


見た後に、ほのぼのする映画でありました。










ダビデくんはこの家族は生活様式がフランス人と違うから、アルジェリア移民の家族ではないかと言っていました。


私にはこの差はよくわかりませんが、フランス語の発音も若干違うらしいのでフランス語の勉強のために見るようでしたら少し気を付けた方がいいかもしれません。










クロエ~無垢な娼婦~


評価 星


クロエ~無垢な娼婦~ [DVD]/マリオン・コティヤール,アンナ・カリーナ,ジャン=クロード・アドラン



¥3,990

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失恋した上に母親と折り合いが悪く、家出をしたクロエ(マリオン・コティヤール)が、悪い男ジャンにだまされて娼婦へと堕ちていくストーリー。


母親との口論で使う言葉もひどいし、主人公に同情できるところが全くなかった。


クロエが娼婦となり、客を取るシーンや、ヒモになり下がったジャンに暴力を振るわれるシーンは見ていてつらく、途中で見るのをやめてしまいました。







この映画に出てくるフランス語は汚いので覚えない方がいいそうです。










戦場のアリア(Joyeux Noël


評価 星星星星星









戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD]/ダイアン・クルーガー



¥1,890

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戦争の最前線でにらみ合う兵士たちが、敵同士であることを忘れ、つかの間の交流を持つ。そんな第1次大戦中のクリスマスに起こったとされる嘘のような実話だそうです。


この映画は仏・英・独の共作なので、ドイツ語部分は字幕を読んで、英語に翻訳してダビデに伝えました。なので、妙に疲れた。


でも、この映画はお勧めです。





戦争のシーンは悲惨だけれど、国や言葉の垣根を越えて皆が心をひとつにしてクリスマスをお祝いする姿は本当に心温まりました。


1次大戦のころは、まだ戦争も牧歌的だったんですね


クリスマスの翌日からはまた戦闘状態に戻るわけなのですが、その時各国の兵士に「昨日一緒に飲んだあいつらは殺したくない」という思いが浮かびあがる様子を見ていると、『やっぱり人間同士ちゃんと分かり合えるじゃん!!』とうれしい気持ちになります。


戦争を始めた国のお偉いさんはどこか安全なところにいて偉そうに命令するだけで、つらい思いをして戦ったり命をなくすのは平和を望んでいる庶民という、矛盾も感じます。


ただただ戦争の悲惨さを伝えるのではなく、ユーモアや人間の弱さも交えたストーリー展開のおかげで、すっと心に入ってくる。そんな映画でした。










唯一、主役級と思われるドイツ軍にいたオペラ歌手のカップルの行動だけが後味が悪かったですね。










次のフランス旅行の時も、また映画のDVDを何本か持っていく予定です♪