先日の「子どもにステロイド剤は使ってはいけませんか?」にいただいたコメントの中に、このようなコメントがありました。

いろんな説がありますので何を信用するかは親次第だと思います。
子どもにとって最良と思ってみんな選ぶわけですもんね。誰も子どもに良くない選択をしているつもりはありませんから。


その方がその後に書かれていた脱ステロイド療法と思われる治療法についてはここでは触れません。
子どものことを真剣に思って選んだ治療法や健康法であっても、結果として子どもの健康や大切なものを損なったとしたら、「親次第」ではすまないのではないでしょうか。

ちまたにあふれる健康情報。どのどれを選び取るかは、最近よく聞く「多様性」「ダイバーシティ」で済む問題ではありません。「いろんな考え方があっていいじゃん」では済まされないのが体の問題です。まあ「気は心」で済んでいるうちはいいのですが、ある選択(例えば予防接種を一切受けさせないなど)をしたことが子どもの健康を損うことにつながったら、子どもを思う気持ちは免罪符にはなりません。

批判を恐れずに言えば、子どもを思う気持ちは愚かであることの言い訳にはならないのです。

でも、どれを信じていいか分からないという方に、私が実際に読んで「ここに考え方と現時点での最良の選択が書いてある」と思い、医療者の間でも評価されている本をおすすめしますので是非読んでみてください。




「リスク」の食べ方: 食の安全・安心を考える (ちくま新書)/筑摩書房

¥842
Amazon.co.jp

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)/光文社

¥799
Amazon.co.jp

いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話 (単行本)/筑摩書房

¥1,512
Amazon.co.jp

「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!/メタモル出版

¥1,490
Amazon.co.jp