さて、

朝日新聞地方版の、

赤ちゃんを「ツルン」と産みやすく

にツッコミを連日入れていますが、今日はこの部分に。

【健康的に食べる】特に夜10時以降の食は肥満の元。白砂糖は太るだけでなく、カルシウムの吸収を邪魔し、健康な出産を妨げる全身の冷え、むくみにつながる。逆に栄養不足も出産時の体力不足や低体重児を招きやすい。いずれも帝王切開のリスクが高まる。また、低体重児は将来メタボリック症候群になる割合が高い。食品添加物も妊娠時は特に注意。催奇形因子など遺伝子を傷つける有害物質が胎児の生殖器にたまりやすい。

低出生体重児がメタボになりやすい、栄養不足はだめ、などは同意します。

が、

白砂糖が「健康な出産を妨げる全身の冷え、むくみにつながる」

というのは「???」です。

そもそも冷えが「健康な出産を妨げる」かどうかは分かっていませんし、白砂糖が「冷える」「むくむ」というのはメカニズム的に「?」です。

エセ科学に詳しい人たちによれば、「白砂糖」を諸悪の根源と見なす人たちがいるそうで、かなり魑魅魍魎とした世界のようで詳しくは触れませんが、読者のみなさんは信じないようにしてください・・。

そりゃ砂糖の取り過ぎはいけません。
血糖値が急激に上がったり下がったりするのもよくありません。

でも、精製された白い砂糖はだめで、黒糖やはちみつはOKというのは、「自然回帰」「オーガニック指向」と同じで、ナチュラルなものをありがたがるイメージ先行型の健康志向だと思います。

岩塩

というと良さそうだけど、

塩化ナトリウム

というと急に「化学物質」っぽく感じられて、薬品ぽく感じる。
そんなことありませんか?

この世のものは全部化学構造式に置き換えられるんですけどね。

なので、「白砂糖はだめ」という発言に、ああ、あちらの世界に洗脳された助産師さん(もしくは使者)なのかなあと思ってしまいました。

ちなみに食品添加物はないにこしたことはありませんが、「生殖器に有害物質が溜まる」は「???」ですので神経質にならないでください。

しかしまあ、この記事を読んだ多くの同業者(医師・助産師)が驚愕していました・・

記事を書かれる方にはまず人体の基本知識について学んでいただきたいです。


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