NHKあさイチ 食卓の放射線量計測 番組の問題
こんにちは 心のソムリエ 橋本文隆です。
NHKあさイチで、食卓の放射線量を計測した番組を放映し
一部で話題になっていました。
好意的なツイートも結構多かったですが、武田邦彦教授は
ボロカスに言っています。
番組は、東京、福島、北海道、大阪、広島など、全国6つの家庭の食事を、1週間計測して放射線量を調べたもの。
食材のサンプル調査は一部行われていますが、食事そのものを
計測することは、今までほとんどなされていないようです。
セシウムしか計測していませんが、結果は、福島の食事を含め、
ほとんど計測されませんでした。(福島は1週間「0」です)
全食事を通常の検査より時間をかけて計測しているので、
その意味での信頼性は高いです。
ですから私は当初、この番組を特に問題と思っていなかったのですが、ツイートや武田邦彦教授の意見を見て、問題かもしれないと、認識を改めました。
理由は、
人は事実を事実として認識するのではなく、イメージで認識する
からです。
この番組から言える事実は、「地元の食材を中心にしている
6つの家族の1週間の食事には、ほとんど放射性物質は
含まれていなかった」ということだけです。
地元の食材といっても、どの畑から採れたものか分からないし、
古米なら放射性物質が検出されなくて当然だし、
パン食なら、ほとんど輸入小麦だし、
魚は地元産なんてないし、
しかも、食事の内容は公表されていないし、
つまり、
自分の食事の安全性の目安には、ほとんどなりません。
ホットスポットでわかるように、放射線量は畑が違えば当然
違って来るわけですから、どの畑から採れたのかわからない
料理の放射線量を言われても、自分の食事の参考には
ならないわけです。
しかし、「安心した」「気を使いすぎていた」などのツイートが多く、
安全イメージだけが先行するようです。
計測すること自体は悪くないと思うのですが、それで勝手な
イメージだけを持つのなら、武田邦彦教授が言うように、
問題番組となるのかもしれません。
ただし、この番組で良かった事は、「世界的に見てかなり
高い値になっている食品の暫定基準値を見直そう」
という提言です。
経済的に廻らないので、暫定的に高くしてあるのでしょうが、
少なくとも野菜類に関しては、低くしても問題ないと思います。
暫定基準値が高いので、基準値以下と言われても
不安が残ります。
暫定基準値を下げれば、安心感も広がり、結果的には
農家のためにもなると思います。
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