ミラクル・クエスチョン5 失敗するパターン
ミラクル・クエスチョン
今晩あなたが眠っていている間に奇跡が起こったとします。あなたがここへ来られることになった問題が解決するという奇跡です。
でもあなたは眠っていたので奇跡が起こったことを知りません。
明日の朝目がさめたときに、どんな違いから奇跡が起こって問題が解決したとわかるでしょうか。
ミラクル・クエスチョンが失敗するとき
クライアントが問題の解決を、自分のことではなく、他人事としている場合、ミラクル・クエスチョンはうまくいきません。
例えば、
「宝くじが当たる」
とか
「旦那が手をついて私に謝る」
というような奇跡は、本人がコントロールできないので、
あまり効果的ではありません。
そういう相手に対する方法は、2つあります。
1.ひとつめの方法は、
「問題を解決するには、自分が何かやらなければいけない。何かやってみよう。」と相手が思うまで話を進め、それからミラクル・クエスチョンに入ります。
相手がそういう状態にならなければ、無理にミラクル・クエスチョンに入りません。
これは無難な進め方です。
2.ふたつめの方法は、
他人事とする相手の発言を受けて、そこから自分事として考えるように話を展開させます。
相手が、「旦那が手をついて私に謝る」と言ったら、
そのとき、あなたはどんな感じがしますか?
そのとき旦那さんはどんな気持ちだと思いますか?
あなたは旦那さんにどのように声をかけられますか?
もしそれですべての問題が解決したとするなら、あなたはどのような行動をしていますか?
など、意識が自分に向くような問いかけをします。
ミラクル・クエスチョンに限りませんが、ソリューション・フォーカス(解決志向)コミュニケーションは、自分に意識を向け、自分事として考えていただくことが基本になります。
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