今月のお題は『お一人様の時間の過ごし方』です。

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「お一人様」……「おひとりさま」……
「お客様、何名様ですか?」「一人です」
何ヶ月もないなぁ。

我が家は会社からまっすぐ帰宅の夫と子供3人が居て、実母も同居のマンション。
今は産後1年ちょっと。仕事を辞め、家で節約しながらつかの間の育児休暇を満喫中。
今まで上の2人は産まれた次の新年度4月には保育園に入所させ仕事へ出ていたので、この度、10月産まれの次女は半年で預けようと思っていた。

ところが、行政とは、いやこの少子化が進む都市ならではなのか、子供を産んだばかりの母に厳しい。
保育園が高い!無理!
仕事も派遣先にすぐあるとは限らないと言われた35歳の私。
神様がくれた育児続行期間か!あっという間にその素敵な自分に都合のいい時間は延期された。

ニコニコと愛想の良い小さな次女を抱っこ紐で装着し、どこへでも連れて歩く。母性に埋もれて髪も振り乱し、おっかさん道を突き進む自分がなんだか誇らしい。
習い事のフラメンコも、「お子様連れどうぞ」の先生をすぐ見つけた。友人の誘いも「赤ん坊連れでもいい?」と言える相手、場所にしか行かない。

たまに用事があってどうしても、そして不本意に、実母に次女をお願いする時なんて……かなり、嫌々!
心配ないのに、心配だし!信用してないし、したくもない!
「ママじゃなきゃダメ」な次女と3時間以上離れてないのが自慢。

「あたしは寂しがりやなのかなぁ」
「いや、実はすごくいい母親なんじゃないだろうか」
自分で自分を褒める。もはや、親バカ、いやバカ親だ。

結婚して、二人になった。
子供が産まれて家族が増えた。
母が同居になって二世帯になった。
でも、「たまには、一人になりたいな」と思ったことってないかも!
一人お茶もよく行ってたし、お一人様でフラメンコ聴きながらサングリア飲めるお店もあたしにはあるが、まだいいや。
たまに次女が寝てしまってシーンと静まり返った居間で、寂しくてわざと横に寝転んで起こすことすらある。

この先、また仕事復帰して、次女が保育園で先生達と外で思う存分走り回って遊んでいる時間に一人でカフェモカ飲みながら、子供達の成長を寂しく思う時間のほうが長いのだろうなぁ。

お一人様じゃない今は幸せな贅沢なのかもしれない。

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◆ゲストライター:美月
美月
夢は、お嫁さん。
小さな頃からの夢を叶えるべく出逢って半年で電撃結婚。それから15年経つ現在、鎹(かすがい)をきっちり打つ、3人の子の母である。
笑顔で職場を渡り歩くハケンの品格オンナにヴァージョンアップもする。
趣味はいつまでもオンナで在り続けるためのいろんなこと。筋トレ、セラピー、お酒、こどもと笑うなど。
家庭内片思い継続中につき、フラメンコを踊り「Te quiero」と叫ぶ。