孫将人、過去コラム 2012年11月5日発表
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☆孫将人(そんまさと)
前回のおさらい&コラム
「価値の尊重が希薄な人間関係を作る?」
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○ 嫌な相手はあなたがみたくないものを
見せてくれる鏡の役割をしている
○ 観念とは『あなた自身が決めている限界』
= 『あなたの思い込み、常識』のこと
○ 異なる観念・常識を持っている人同士は
お互いが不真面目にみえてしまう
○ 不幸な人も幸せな人も
お互いまじめに自分の観念に従っている
○「そんなこともあるのかな」と自分の観念を
柔らかくして、嫌な相手から幸せになるヒントを得る
と前回はお伝えしたところ
東京都ペンネームしゅりさんよりご質問をいただきました。
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Q.孫先生こんにちは。
今回の「嫌な人から学ぶ観念の話」とてもためになりました。
私も今まで自分の考えと違う人がいても
「この人はこういう考えをする人なのだ」と捉え良いところは取り入れ
悪いと思うところは反面教師にしてというようにしてきました。
自分はこう思うとしても人に強制することをしないようにしてきたので
大抵の人間関係はうまくいっていました。
ただ、今悩んでいるのは主人と主人の両親との関係です。
彼らは自分の考えを私に押し付けて色々従わせようとするのです。
私は結婚したら夫婦二人で新しい家庭を築くものだと考えているのですが
主人と義理親は自分達の中に私が嫁として入ってきたと考えているのです。
私はもちろん主人の親も大事にしたいとは思っていますが
あまりに親離れ子離れができていない状況に嫌気がさしてきます。
(休日出かける時も親に報告する。予定は親から言われたことを優先させる。
なんでも親に話す。会社の帰りに毎日親の家に寄ってくる。等です。家はすぐ側です。)
また主人がするのは良いとして(中略 ※文字化けで読めませんでした)
料理を作って持っていったり、食事に誘われれば行ったりと色々してきました。
側に住んでいるだけでも息が詰まるのに本当に疲れてしまいます。
主人に言っても「○○家ではそれが当然」というばかりで話になりません。
私はお互いの価値観を尊重したいと思いますが
向こうの価値観を強制されるような場合はどう対処すればよいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
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しゅりさん、いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
さて、ご質問の件ですが、前回のおさらいの通り
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「そんなこともあるのかな」と自分の観念を
柔らかくして、嫌な相手から幸せになるヒントを得る
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を意識して聞いてみてくださいね。
まずは
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○ 観念とは『あなた自身が決めている限界』
= 『あなたの思い込み、常識』のこと
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はどこにあるのかというと。。。
> 私は結婚したら夫婦二人で新しい家庭を築くものだと考えているのですが
↑にありそうですね。
もちろん、夫婦二人で新しい家庭を築くことは当たり前のことですし
これが良い・悪いではありません。
ただ、『夫婦二人で新しい家庭を築く』というものには
この言葉では計り知れない
あなたが理想とする新しい家庭像があるかと思います。
その詳細がどのようなものかは分かりませんが
あなたも「自分自身の常識」は常識であるため
人に説明するまでもない、と感じていたかと思います。
そして、ご主人さまにとって
『夫婦二人で新しい家庭を築く』
とは、家が物理的に独立していることであり
いつでもご両親を助け助けられできるように
スグ近くに住むことがカレの「常識」であったのでしょう。
このように
私たちは自分の持つ観念が常識(当たり前)であると感じて
それを人に説明をしないといけないとはあまり思わないものです。
例えば、仕事が不得意な人は
自分と相手の観念を客観的に捉えることができず
自分と相手、もしくは会社の立場の違いを理解しないまま
自分の観念があることすら知らずに、仕事に取り組みます。
一生懸命であっても、どこか間の抜けた説明であったり
ズレたことをしてしまうものです。
逆に、仕事のできる人は
自分と相手の観念を客観的に捉え
それぞれの立場やバックグランドに目を向けて
相手(上司や同僚、お客さま、取引先など)に応じて
話し方を変えて、相手の観念と理解度を探りながら取り組むため
「仕事ができる。仕事が丁寧である」といわれるのです。
ということで
> 自分はこう思うとしても人に強制することをしないようにしてきたので
> 大抵の人間関係はうまくいっていました。
↑はとてもよいことで、多くの人が見習うとよいのですが
あなたにとって常識である人間関係を円滑にする秘訣も
すべての人がここに向けて取り組んでいるわけではないということですね。
というものの、この状況からどのようにすればよいのかというと
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○ 嫌な相手はあなたがみたくないものを
見せてくれる鏡の役割をしている
*******
を思い出してください。
> 自分はこう思うとしても人に強制することをしないようにしてきたので
> 大抵の人間関係はうまくいっていました。
とありますが、別の見方をすると
あまり深入りしてこなかったともいえます。
つまり、無難になるように
そこそこの付き合いしか
してこなかった可能性があります。
単なる知り合いレベルであれば
相手が困っていても深入りすることはありませんが
お互い心(ハート)を開いた親友となれば、どうでしょうか?
自分のことのように感じて、相手を手助けするために
多少の困難や不便もいとわないのものです。
もちろん、困っていても大金は貸さなくてもよいのですが
住む場所や食べ物などは一時的に支援することはできますよね。
このような状態は確かに快適なものではありません。
ただ、このような状態になるのを避けるために
> お互いの価値観を尊重したい
として、相手から程よい距離に
遠ざかっていないですか?
つまり、価値観を尊重したいといいながらも
意外と避けてきたこともある、かもしれないのです。
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○ 嫌な相手はあなたがみたくないものを
見せてくれる鏡の役割をしている
*******
↑です。
人間関係は煩わしい面もありますが
助け、助けられで支えあいながら生きることができます。
昔と違って現代社会では
親友や家族がいなくても生きることはできるかもしれません。
しかし、いざとなったとき(病気をしたときや災害のときなど)に
頼れるのは身近な家族や親友なんですよ。
> 側に住んでいるだけでも息が詰まるのに本当に疲れてしまいます。
子育てでも、一人でするのはとても大変です。
近くに住んでくれていることで、助かることはたくさんあります。
息が詰まると感じるのは
今までそのような濃密で赤裸々な
人間関係をしてこなかったからかもしれませんね。
関係は遠いほど、失礼のないような態度で接してしまいがちですが
親友や身近な人に遠慮は要りません。
ですので、息を詰めなくてもOKですし
いつも礼儀正しくなくてもOKなんです。
自分のおうちでいるようにご主人さまの実家で
昼寝するぐらいリラックスしてみるのもよいですよ。
> 私も今まで自分の考えと違う人がいても
> 「この人はこういう考えをする人なのだ」と捉え良いところは取り入れ
> 悪いと思うところは反面教師にしてというようにしてきました。
↑のような希薄な人間関係のままでとどまると
相手の悪い部分は直しづらいものですが
仲良くなると悪いところは悪いと
指摘して直してあげることもできます。
そして、あなた自身のクセも相手が
あつかましくも(笑)アドバイスしてくれます。
もちろん、それだけでなくお互いが助け合い
幸せになるチャンスを手にします。
これからも、ご家族さまだけでなく
お友だちとも遠慮することなく
縁を育んでみてくださいね。
☆─今回のポイント─☆
○ 自分の観念は自分にとって常識であるため
人に説明をするまでもないと思い込んでしまいがち
○ 仕事のできる人は自分と相手の観念を客観的に捉え
それぞれの立場やバックグランドに目を向けることができる
○ 価値観を尊重したいといいながらも
意外と避けてきたこともある、かもしれない
○ 親友や身近な人に遠慮は要りません。
仲良くなるには自分から遠慮をせずに接してみよう
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