孫将人、過去コラム 2012年5月7日発表
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☆孫将人(そんまさと)
前回のおさらい&コラム
「癒し系のお仕事をすると疲れてしまう??」
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前回は家の庭の雑草を抜くことに対する相談に
トラブルを未然に防ぐ仕組みを意識することが
私たちが幸せな生き方を保つ秘訣でもあるのです。
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○ 暴力を振るわせないのは、相手のためでもある
○ 植物の殺生はそれほどカルマは重たくない
○ 成長する前に予防することで、カルマは軽減される
○ 人生のトラブルも同じように、予防を心がける
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世界のスピリチュアルリーダーが提示する戒律
(五戒や十戒のようなもの)は何も私たちを
制限するために、アドバイスしたのではありません。
人生のトラブルを未然に防ぎ、幸せに生きるために
そのような教えを示してくれたんですね。
なぜなら、いずれにせよ、いつか私たちは
「自ら撒いた種を刈り取らねばならない」からです。
と、お伝えしました。
何事も予防を心がけるとよいというのは
病気でも、教育でも、人間関係のトラブルでも同じですね。
問題は小さい種のうちに摘み取っておくのが
殺生によるカルマを最小限に抑えることができます。
では、このカルマとは何なのでしょうか?
今回は少しその話をしようかと思います。
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一般的にカルマとは
「霊的な借金(借り)」を指します。
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これは今世にとどまらず、来世・前世など
すべての人生で共通の霊的な口座のようなものです。
その霊的な口座は前世から代々引き継がれているため
今世で霊的な借金を作っていなくても、そのカルマは有効なのです。
法律では、借金は現世限りですが
宇宙の法律では
霊的な借金は来世にも引き継がれます。
このカルマをすべて解消すると
地球に生まれる理由はなくなるといわれています。
逆をいうと、この地球にとどまっているということは
いくらかのカルマをもっているということになります。
さて、このカルマは他人が支払うこともできるのですが
この仕組みを理解していないと、知らず知らずの間に人のカルマ
(霊的な借金)を背負ってしまうことになりますので
ちょっと気をつけないといけません。
たとえば、癒し系のお仕事(マッサージや相談を聞くお仕事)をされている人は
知らない間に、クライアントさんの
カルマを支払っているケースがあります。
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霊的な口座が極端に不足すると、その人は
体調不良や人間関係のトラブルなどに遭遇しやすくなります。
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ですので、せっかく人を癒す素晴らしい仕事をしているのに
自分自身はトラブルまみれということになりかねないのです。
相手のカルマは他人が肩代わりするのではなく
その人自身で解消していくのがよいものです。
たとえば、ギャンブルをして借金する人は
どれだけ優しい人が借金の肩代わりをしてあげても
また同じようにギャンブルで借金をしてしまう可能性がありますよね。
これは、霊的な口座(カルマ)も同じなのです。
では、どうすればクライアントさんのカルマを
背負わずに癒しが可能になるのでしょうか?
それには
古代ギリシアの医者ヒポクラテス先生も言うように
「病気を治す主体は患者さんなのですから
『医療にすべておまかせ』でなくてよいのです」
ということなんですね。
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つまり、ヒポクラテス先生の言うように
癒しを提供する人が代わりに治そう
解決をしてあげようとしないことです。
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ただ、寄り添い、クライアントさんが自力で立ち上がれる
解決のヒントや糸口など最低限の援助をしてあげればOKなんですね。
「私が治してあげた」という(傲慢な)気持ちは
霊的にはカルマの肩代わりを宣言
していることと同じになります。
「ただただ、させていただく」という姿勢が
クライアントさんにもご自身にもよい方法といえます。
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今回の話は
何も癒し系の人だけにとどまりません。
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優しい人がなかなか幸せになれない場合も
知らない間に周りの人のカルマを引き受けている可能性があります。
「あの人、かわいそうだな」
という同情や哀れみなどの共感はとてもよいのですが
それ以上に踏み込んで
「私が何とかしてあげないと」
と思い入れが強すぎると、気づかないうちに
相手のカルマを引き受けることがあります。
自分自身に経済的にも精神的(霊的)にも
余裕がある場合はそれでもよいのですが
自分のことで精一杯のときは、まずは自分の経済的
精神的(霊的)な基礎を作ることに専念してくださいね。
☆─今回のポイント─☆
○ カルマとは霊的な口座のようなもの
○ 相手のカルマを知らない間に背負っていることがある
○ 「自分が治してあげた」という意識がカルマの肩代わりを招く
○ 霊的な口座が極端に不足すると
原因不明の体調不良などトラブルを招きやすい
○ 「ただただ、させていただく」という意識がよい
○ 同情や哀れみ、思い入れが強すぎると相手のカルマを受けてしまう
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人には、それぞれ個人の生きるテーマがあり
それに見合ったカルマが存在します。
ですので、その人自身が自力で解消する問題もあるわけなんですが
他人に対して手を差し伸べないのかというとそうではなく
相手が自力で這い上がれる最低限の援助をしてあげてくださいね。
すべて自分の力で
引っ張りあげようとしなくてもOKというお話でした。
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