ドゥニさんの本 「感動の味わい 2」の中で気になっていた1品。
鶏肉とエスカルゴを合わせる、リカールというお酒をつかう、という点。
全く味の想像がつかない
食べてみたい
とは言ってもエスカルゴは手に入りにくいので、つぶ貝で代用します
「エスカルゴの代わりにつぶ貝って、いくらなんでも乱暴なんじゃない?!」という声が聞こえてきます。
「磯の香りがただよう鶏料理」が出来上がっちゃたらどうしよう・・・。
直前まで迷ったのですが、とりあえずやってみよう。
まず、フォン・ドゥ・ヴォライユ(家禽のだし)を取ります。
これがソースのベースです。
どっさりのエシャロットとにんにくを炒め、鶏を煮込んでいきます。
白ワインと共に少量のリカール(アニスリキュール)を入れます。
このリカール、初めての人は「化粧品の香りみたい」と思うかも。
ヨーロッパ土産のお菓子によくある香り、と言えばいいでしょうか。
わたしは大好きな香りなのですが、お料理に使うのは初めて。
鶏をオーブンに入れたら、ガルニチュールに取り掛かります。
大量のシャンピニオンを炒めたところへつぶ貝投入。
味付けは白ワイン・塩こしょうでシンプルです。
ゆでたペンネを蒸し煮にしたブロッコリーと合わせ、クリームソースで和えます。
ルセットではズッキーニとアーティーチョークも入れるのですが、ブロッコリーのみで簡略化。
できあがり
見た目地味~。
やわらかく煮えた鶏もおいしいですが、ソースに鶏のうまみがあふれています。
気になっていたリカールは、ソースを飲み下した後にかすかに香るくらい。
リカールが鶏独特の臭み・後味を消し去ってくれています。
つぶ貝は食感はエスカルゴそっくり。でもほんの少ーし海の香り。
鶏のソースににんにくの香りを強めにきかせ、つぶ貝はシャンピニオンのうまみのみ。
最後に2つを合わせて味が完成するお料理です。
パルメザン風味のパスタも、見た目は地味ですがすごく美味しい!
ブロッコリーは原型をとどめないほどの柔らかさ、そこにパスタの中でも特に歯ごたえのあるペンネを合わせています。
2つの食感が異なるのでどんどん食べられちゃいます。
つぶ貝はエスカルゴの代用バッチリ!とは言えませんが、大事故にはならず良かった良かった