昨日、東京のマーケティング専門誌を編集長と久しぶりに会って、東京のマーケティング環境について情報交換する機会を得た。
その中で出た話だが、この所、モバイル、スマホやタブレット、PC-Webと媒体を表示させるツールが先行し、マーケティングシーンにおける課題も目先ツールの細かなテクニック論ばかりで、実は混乱している関係者が多いね。

どうも過去の実績などを人事異動で白紙に戻されたり、地に足がついていない印象を受けた。

ビッグデータやデータサイエンティストという流行語もかつてのデータマイナーやDBマーケターと何も違ってないし、トレンド疲れも感じている。

世の中が成熟し、実践化できる技術も全て商品に反映しつくされていて、有ってもなくても良い商品が並んでいても、消費は進むわけがないという結論に至った。

で、Webやスマホで一周回ってきて、何か飽きちゃって、クールで自己責任のWebによる消費の喚起ではなく、改めて人が営業がきちんと説明して販売してくれることを要望する動きも出てきていると。

さらに、ソニーや民法各局など従来の勝ち組とされてきた企業の伸び悩みもあり、もう一度、シンプルな商品開発、きちんとした営業というリソースを強固にする取り組みを始めたほうが良いのではないか。

「モノよりも情報が勝つ」というのは、実力のある商品の真実としてのトピックスを伝えるという考え方であり、やたら含有率が高くても体が吸収しない美容健康食品を薬事スレスレの表現で顧客を騙して売ること、いわばドーピングではないんですね。

このドーピングで消費者が騙されなくなってきたのではないかと。

そしてこのドーピングを支援補助してきたWeb、メディア、ITツールが逆に信用されなくなったのではないかと思う。

東京は関西と違い、経済的規模も大きく、あまり停滞していないのだろうと思っていたのだけどどうやらあまり景気が良いとはいえない中途半端な状況らしい。

その中での「マーケティング疲れ」なるものが広がりつつあるというのは、本当に明るい話題ではない。抜け出す施策も5年は掛かるだろう。