スーパーフード 〜 ルピーニ ルパン豆 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
 
先日イタリア人の友人の家に招待された時のこと。
 
彼らはカラブリア出身の夫婦でやはりカラブリアつながりの友人夫妻も来ていた。計6人。話の流れから徐々に健康や、食糧危機、環境問題などに発展した。特に、皆5,60代だったということもあり健康が気になる年齢だ。
 
特に、一人の女性が気功の先生をしており、やはり体質や体調、季節などに合わせた食事を 毎日の暮らしの中に取り入れることが話題となった。
 
そんな時、「Lupiniって知ってる?」と聞かれた。聞いたことのない食材だと思った。しかし、画像を見せてもらったら、見たことあるような気がした。日本語でなんていうのかな?と思ったが、みつからず。改めて探したら「ルパン豆」と呼ばれているようだった。
 
彼女曰くこのルパン豆の効用は2014年にミラノの北部にある病院、サン・ラファエレの教授が発見した、といことだった。どうもルパン豆は、血糖値を調節し、糖尿病患者に効果があるとか。また、ルパン豆はオメガ3脂肪酸が豊富で、フリーラジカルの作用によって引き起こされる細胞の老化を防ぐのにも役立つそうだ。
 
更に大豆よりも食物繊維が豊富で100gに対して1日に必要な量の3割も摂取できるという。9種類のアミノ酸をすべて含み、ビタミンやマグネシウムなどのミネラルも豊富だが炭水化物は非常に少ない。
 
まさに、スーパーフード!
 
なんとルパン豆とは、地中海や南アメリカから来た豆の一種で、2000年もの昔からスナックや料理の材料として食されて来た歴史の長い食材なのだそうだ。
 
しかし、どこで売ってる?いくつかのスーパーを探したが、見つからず。メルカートのオリーブオイルなどを扱っている屋台で購入。300G で3ユーロくらいだっただろうか。
 
気持ちしょっぱいのだが、オレガノを和えて食したら、なかなか美味しかった。
 
また、ルパン豆は乾燥豆だけでなく、スナックや酢漬けの形で販売されており、グルテンフリーであるルパン粉は小麦粉の代替品として利用されたり、焼き菓子やパスタなどの原材料に使われているという、さらにヴィーガンミートとしても活用できる。
 
とはいえ、ルパン豆とピーナッツは同じマメ科の植物。ピーナッツアレルギーの方は、ルパン豆でもアレルギー反応が出ることがありそうなので、ピーナッツアレルギーの方は要注意。