秋の長雨 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

イタリアの諺に
 
Ottobre è bello, ma tien pronto l'ombrello 
10月は美しい月ですが、手元には傘を!
 
というものがある。
 
長男が小学生の頃、ミラノの野球チームに所属していた。週に空手2回、野球が2回、カテキズモに日本語補習校。毎日、
本当に次男連れての送り迎えは大変だった。しかも毎回バスを利用してだ。
 
野球は9月から新シーズンとなるが、夕方5時とか5時半位から始まり、徐々に暗くなっていくので、時間設定は暗くなるまで。爆
 
そして10月に入ると徐々に雨が降り出し、その度に練習は中止。一時期休みになり、暖房の入った近所の中学校の体育館に移動となるのだった。
 
普段雨は嫌いだが、その当時は雨が降ると、ホッとするのだった。だから10月に雨が降ると当時を思い出す。
 
またスギ花粉の季節、以前はなんともなかったが、徐々に目が微妙にショボショボするようになり、今年は初めて痰が絡む咳が出て酷かった。それも10日くらいで今は治まったが。
 
歩道は花粉で真黄色になるが、雨が降ると歩道が花粉と混ざり滑った。今年は雨が降ると花粉がとりあえず飛ばないからホッとした。
 
先週土曜日も夕方から雷雨となったが、昨日は晴れ。けれど流石に花粉はおさまってきた様子。
 
ところで雨が降るとシッター先の幼稚園の子供達のお迎えが憂鬱になる。まず3人いるので、ダブルのベビーカーに三男と歩きたがらない次男を乗せるが、雨が降ると雨用のカバーがないので、彼らの足元が濡れてしまう。徒歩の長男は傘を差したがるが、私も傘を差し、ベビーカーを押すだけでも大変。たまにママさんが不在で私一人で3人を連れて帰るには、雨だと手が6本くらい必要になる。爆 今のところ大雨に見舞われたことはないが、お迎えの時間だけは、雨止んで~!と思わず天にお願いをしたくなるのだ。笑
 
ちなみに、日本で秋の長雨とは、9月の中旬頃から10月の上旬あたりにかけて訪れる停滞前線がもたらす、長雨をさす。また、秋霖(しゅうりん)」とも言い換えられる。「霖」という漢字は「長く降り続く雨」の意味があるのだそうだ。
 

イタリア語の雨には、pioggia temporale 雷雨、nubifragio 集中豪雨、acquazzone 土砂降り、pioggerella、pioviggine 霧雨、などがあるが、そういう意味では、日本語は、降り方によって、また季節の天候に関係した言い方の雨が400種類ほどあるそうだが、さすが情緒豊かだ。

 

この時期は、毎日雨が降るのか降らないのか?折り畳みの傘を持ち歩き、そうでなくても荷物が多くて重いのに嫌だわ~。