ハムスティ、さよなら❤️ありがとう | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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我が家のハムスターのハムステイが今朝天国へ旅立だった。
 
家族は皆2歳過ぎていると言っていたが、自分のブログで検索したら我が家にやって来たのは2020年の2月2日。(しかも、はじめは”ポー”と名付けられていたと判明。)生まれた時から、足が不自由で貰い手がなかったということもあるようだが、どう考えても2歳までには至っていなかったようだ。
 
とすると平均寿命は2-3年というから、逝くには少し早かったのだろうか?
 
秋口に入ってから動きが鈍くなり、もう年だし、冬に向けて動きが鈍くなってきたのだろうと思っていた。
 
昨年私が不在の時は、帰国中の長男曰く、普通に過ごしていたと言う。防寒しなくても若い分、なんとか冬を過ごせたのだろう。
 
ところで、先日の日曜日の夕方、長女が彼といきなりやってきた。ハムステイを手のひらに乗せて見ていたら左肩が腫れてない?と言われてびっくり。ゲージの中では全く気づかなかった。
 
調べてみたら、ハムスターは腫瘍で亡くなるケースが多いという。しかし、良性か悪性かは調べてみないとわからない。ただ、考えてみれば、長女がやってくる前日微妙に何か臭う気がした。ハムスターは臭いがする、という話を聞いたことがあったが、全くそんなこともなかったのだが、その時は、微妙に動物の臭いだ、と感じた。日曜日には確信を持って臭う!と思った。がその後は感じず...
 
臭いのした土日は、確かにあまり餌を食べなかった。病院へ連れて行かないといけないか...月曜火曜と私自身の病院の予定が入っており、仕事を遅刻したり、定時で帰らなくてはならず、行けて水曜日かな...と思っていた。
 
月曜日は水を飲んでいる姿を見、おりで歯をがりがり磨いており、餌も少食ではあるものの食べ、回し車もゆっくりではあるが、回っていた。けれど、すぐにそこから落ちてしまい、ひっくり返っては起き上がれず...の繰り返し。今思えば、あれは最後のあがきだったのだろうか...。それでも、人参を食べやすく切ってあげると抱えて食べ、すぐに横になった。


 
火曜日の夜はあまり動いているのを見なかったが、息はしていた。毛並みはだいぶツヤもなくなってきていたが、目はまだ輝いていたので、まだ頑張れるか?と思っていた。
 
そして、今朝水曜日。朝起きて見てみると、動かず。ゲージをトントンと叩くと、顔を上げるように大きく動いたので、あー生きてる、生きてる!と思った。今思えば、あの時、息を引き取ったのかもしれない。
 
仕事に出かける際、声をかけ、ゲージを叩いても反応がない。しかし、擬似冬眠の可能性もあるから下手に判断できない。家族のチャットにもしもの可能性があるから、お昼に誰か帰ったらチェックしてね、と書いておいた。呼吸をしていない。動かない。硬くなっている...と返事が来た。長女は遠隔で何度も確認するよう言ってきた。しかし、既にもう亡くなっていた。弾力のない体になっており、目は見開いていた。
 
帰宅して、綺麗にしてあげて小さな箱に入れ、夜になってから近くの敷地に埋めてあげた。
 
長女の彼曰く、今朝、普段餌をくれる人が近くに来た時に、死んでもいいと思ったんじゃないか?と言う。そうなのか?元気な頃は、ゲージのある部屋へ行くと、すぐに寝床から顔を出し、餌をもらえるのを待っていた。
 
近所のロメオがやってきても、全く怖がらず逆にロメオの方がハムスティに興味はあるものの、いつもいつも遠慮をしていた。
 
ペットは生まれてこの方飼ったことがなかったし、興味もなかったが、手のかからないハムスターは非常に楽で、可愛らしく、特にあのウルウルしたつぶらな眼で見つめられると、もう時間を忘れてしまうくらいじっと眺めていたものだ。
 
 
動物でも存在している限り、人に何かを与えるものがあるということ。人間ならなおさらだろう。
 
命は尊い。改めてそう思った。