思うて詮なきことは思わず ~ その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

最近、自分ではどうしようもないことは、「しゃーないな」と割り切りるようにしている。悩もうと悩むまいと結果は同じなのだ。スパッと気持ちを切り替えざるを得ない、というかそこに立ち止まっている時間が勿体ない。
 
自慢ではないが、嫌な気もちで時間を過ごすほど悩み、辛く、悲しく、腹が立ち、イライラすることは滅多にない。(決してゼロではない!)そんなことで、本来やるべきことをおろそかにしたり、顔つきが暗くなったり、今を楽しめないのは嫌だからだ。幸運にも考えると夜眠れない、ということもない。
 
『思うて詮なきことは思わず』 by関牧翁

まさに私の思うことを表した言葉だ。
 
ところで、先日同世代の女三人が集りお喋りをした。(それだけでも姦しい!)ある「生き方」について触れたが、女3人50代半ばを超え、子育ても一段落しているが、まあそれなりに皆、人生経験豊かで、人の心の機微や世間の事情によく通じている。つまり酸いも甘いも知り尽くしているような友人たちなのだが、だからこそ、「自分」という「芯」をしっかり持っており、他人と自分を比べるとか、自分を大きく見せるとか、そういったことにはまったく興味がない。それこそ、年相応の容姿の変化さえ受け止め、だからどうなの?と逆に謙虚?なんだか強気?なんだかわからないが(爆) とにかくそのままを受け入れており、たとえ端から見れば強そうに見える人間であったとしても(?)、お互いが尊重しあえるので、自然体で会える楽しいのである。(海外生活が長くなると自然とそう言う生き方になるのかもしれないが、私の周りはそう言う生き方の日本人女性が多い気がする)。
 
自分の好きな事、やりたい事、自分の夢や目標がある人や、自分が幸せにしたい人がいる人は、自然に前向きになれるはず。他人に頼る人生だったり、不安や自信の無さで自分を大きく見せても虚しくなるばかり。
 
『自分に欠けているものについて悩んでいる人は、自分が持っているものに考えを向けてみなさい。そうすれば悩みは消えるはずです』 by D・カーネギー

『悩んでいる人はできることをしようとしないで、できないことをしようとする』 by加藤諦三

『不可能なことに頭を悩ます暇があるなら、可能なことに全力を傾けよう』 by松下幸之助


名言から学ぶ。今の自分にないものについて考えるより、あるものを考える。自分にできないことに悩むより、できることをやる。
 
ただ、それだけだと思えば気が楽になるのだ。