「ツグミの日」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

気づいたら既に2月...あっという間に2019年の12分の1が去ってしまった。早い!早い!

 

今週は、ずっと雪だ、雪だ...と言われていたが、水曜日に一瞬雪がちらほら舞うほどで、まだ3度だし...本当に降るの?と思っていたら、今朝起きてみると大雪。あらま。

 

 

 

さて、1月末2月始め(立春前)は”i giorni di merla"(「ツグミの日」)と呼ばれるようだ。しかしなぜ?

 

Wikipediaによると、
ツグミとその雛はもともと白かった。それが2月1日あまりの寒さのため煙突に入り込み、煤のせいで真っ黒になってしまった、という。ちなみに黒がオス。メスはグレーなのだそうだ。

また、別の説としては、1月、ツグミはえさを探しに巣から飛び出し、冷たく凍った地面に飛び降りることを楽しんでいた為、真っ白な羽毛が寒さと日照不足から痛んでしまった。ツグミの無茶を止める為、当時は28日しかなかった1月の間は、ツグミを巣へ閉じ込めると決められた。しかし、1月を騙して外に出たツグミは、隠れ家に隠れて1月をあざ笑いながら歌い始めた。怒った1月は2月に3日間を貸してもらい、吹雪、風、霜と雨を降らせた。ツグミはこっそりと煙突にもぐりこみ、その3日間が過ぎるのを待っていた。3日後ツグミが外に出たとき、ツグミの命は助かったものの、きれいな羽毛は煙で黒くなってしまった。それでツグミは今でも黒い毛になってしまったという話...。

 

ローマ時代の暦(ユリウス暦)では1月は29日しかなかったのが、後のグレゴリオ暦(1582年以降)になって31日となった。(こじつけか?!)


更に伝説によると、もし「ツグミの日」が寒ければ(つまり1月29,30,31日と2月初め)が寒かったら、素晴らしい春を迎えるだろう。しかし、もし、この3日間が暖かかったら、春の訪れは遅くなる...といわれているらしい。

 

夜の10時すぎまで雪が降り続いたミラノ。確かにここ数日、めちゃくちゃ寒かった。しかし、この春は温かくなると言うことか!