トンボラ! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

2018年度初の在ミラノカトリック日本人会のミサにあずかってきた。

 

毎年1月には、ミサの後の茶話会では、新年会を行う。一時は50人を超える大所帯だったようだが、今やその数も減り集まっても20人弱となってしまったが、細く長く、聖なる普遍の教会(集まり)でありたいと思う。

 

さて、その新年会、恒例なのは「トンボラゲーム」。トンボラはイタリアの伝統的なゲームの一つ。いわゆる「ビンゴ」ゲームにも似ている。

 

番号カードを参加者に配分する。(本来参加者は多いほうがいいので、毎回各自2枚カードを保有!)番号カードは縦3横5(私たちが使用したものは縦3横9)の合計15マスになっており、1〜90(使用したものは99)までの数字を抽出する。抽選された番号をカードから消していき、横1列に出た数が2個だと”アンボ”、3個だと”テルノ”、4個だと"クアテルノ”、5個だと”チンクイナ”と呼ばれる。

 

毎年恒例のルールとして、アンボから出た数の人から商品を渡すが、商品数によってアンボが2人だったり3人だったりと様々。最後にカードにある全部の数が出た人が”トンボラ”となるわけ。

 

毎年、なぜかスタートが遅い。つまり、周りはどんどん数が抽選されていくのに、テルノあたりになってもほとんど自分のカードの数字が読み上げられない。大人も子供も、それこそシスターも神父様までが、ぼそぼそとぼやくのがおかしい。そして、皆子供のようにきゃっきゃっと楽しむ。人によっては、番号間違いなども多く、抽出された数字を全て繰り返し言ってください!という人も毎年いる。苦笑

 

今年は全く望みないかも...と思っていたら、あれよ、あれよと自分のカードの数字が読み上げられ、あらま!いきなり”チンクイナ”。

 

 いただいた商品の画像を撮り忘れたが、帰宅して開けてみたら、和のハンカチが2枚と携帯電話につけるライトと私が持って行った入浴剤と顔パック。(これは友人にあげてしまった!)何れにしても、どんな商品でも当たるというのは嬉しいものだ。

 

また、数年に一度、福笑いや手作りの聖書かるた大会もする。かるたは数年前の冬休みに皆で集まってアーチストのメンバーに描いてもらい、皆で塗り絵をした記念的作品。子供が相手であろうと、見つけた札は逃さない!百人一首のごとく飛び込んで札を飛ばして取る!爆

 

今時の子供たちは、我が家の子供も含めてゲーム漬けだが、こういう遊びは楽しい。

 

ところで、私がたまにお邪魔するミラノの日本人女子会では某メンバーが集まると必ず”ジェンガ”が始まる。

    

    

 

これまた、子供から大人まで楽しめ、また性格が出るゲームだ。しかも、罰ゲーム付きが楽しい。年末友人宅で、タワーを倒した小学生にいい大人たちが🎶罰ゲーム!罰ゲーム!と言ったら泣かせてしまった。ちなみに私もタワーを倒し、罰ゲームでおばあさんの鬘を被らされ顔じゅういたずら書きをされた。余談だが、我が家はこのゲームを買わずに、作ろうとしたが、鋸は折れるわ、徐々に長さは変わってくるわで、断念。

 

子供のゲーム依存は社会現象で本当に困りものだが、アナログゲームは忘れていた童心に返れてワクワクする。一瞬「童心」に”帰る”か”返る”か?と思ったが、一度変化したものが、以前や元の状態になる”返る”が適切かと個人的に思う。

 

童心に戻り、ワクワクドキドキ。ちょっとリフレッシュした午後だった。