クリスマスの内省 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

家族がポーランドへ旅立った。 
十数年ぶりのシングルライフ、ちょっと嬉しいようなさびしいような。 

ゆっくりすればいいものを、家族のシーツやタオルなどを洗濯し始めた。アイロンがけも、まだ時間はたっぷりあるのに、どうしても片付けちゃう。もうこれは病気だろうか?笑 

さて、パーパ様(ローマ法王)が、「クリスマスはとても楽しいが、同時に深く内省すべき時でもある。・・・」と経済誌に寄稿された。 

http://www.asahi.com/international/update/1223/TKY201212230679.html 

この1年を振り返り、何で私・・・?!と思うことが沢山あった。 
いくつかのグループに参加し、あちこちで仕事や役目を受ける。 
もちろん、自分には出来ません。やりたくありません。と答えられる選択肢もあった。そういって、状況を困らせることを重々わかりながらも断る人だっているから、無理だったら断ることも可能なのだ。なんとかなるだろう・・と思うから受けるのだが、よくも悪くも、私は、八方美人なのだろうか。 

とはいえ、人間とのかかわりの中で、事務的な業務連絡のみをするだけなら、時間のやりくりさえクリアすれば、ある意味誰でもできるであろう。けれど、人とのかかわりだからこそ、考慮しなくてはならないことも沢山ある。 

まずは、心を使うこと。といっても、今年は、人とぶつかることも多かった。自分が正しくて、相手が変わるべき、と思うこともあったし、逆にそれを強調するような人にもであった。自分を棚にあげてしまったら、おしまいだ。売り言葉に買い言葉にならないように。相手が受け入れないときは、言葉は無駄になってしまう。忍耐・沈黙・・・それは一番私が苦手とすること。忍耐は心の力を使うことで、我慢とは違う。 

これは、人とのかかわりがなかったら、得られない経験だったと思うし、困難から逃げずに乗り越えなければ、人は成長はできない。 

1年を振り返り、結局『八方美人』だったとしても、いい経験が出来たと思うので、最終的には、良かったのではないか?人との出会い、係わり合いで、人生は変わっていくのだから。 

もちろん反省点は沢山ある。もっと人に優しくなれたはず。意地をはらず「ごめんなさい」も言えたはず。目にみえることだけで、確かめようとはせず、素直に自分から心を開けば、何かが変わっていくだろう。来年はもっと良い年にしよう。 

自分の周りにいる人々を大切にしましょう。それは宝です。彼らを大切にすることで、神様はそこにおられます。byバレンタイン・デ・スーザ