夏の帰国中、近所のトヨタの営業所のセールスマンが新車のセールスにきており、何気に気持ちが揺るいでいるようだったが、ついに車の運転をやめた。
最後に買い物をしてきた。といっていた。男性にとっては、珍しくスーパーでの買い物が好きで、自分でカートを押すタイプだった。これからは買い物が大変だな・・・といっていたけれど、維持費を考えれば、母だってまだ歩けるし、重たい買い物は、配達を頼んだり、タクシーに乗ってもいいだろう。そのほうが、私も安心だ。
父は遅い免許の取得で、40歳くらいで免許をとったはず。何度か夏休み、朝3時くらいに起きて、父の実家のある岩手県に車で出 かけた思い出がある。渋滞に巻き込まれ、12時間くらいかかった年もあった。
出掛けに、弟が捕まえたカブト虫が車の中で、逃げ出してしまい、父の足元に行ってしまい、運転中、足に何かが触れたといって、驚いた瞬間走行中の車がぶれ、高速道路のガードレールに車の側面がぶつかったことがあった。あまりの勢いで、ドアがへこみ、開かなくなったが、大事には至らなかった。不幸中の幸いだ。事故の経験といえば、それくらいだろうが、交通事故なんて自分がいくら注意をしていようとも、いつ・どこで・どんな風にまきこまれるかわからない。
イタリアでは80歳を超えても運転している人は多くいるが、やはり見ているほうが怖い。父75歳。すばらしい決断だっ たと思う。
それでもちょっとさびしそうだったと母。
仕方ないよね。父本人の交通事故防止を図ることも大切だし、そして、家族が安心するのだから。
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