津軽地方は祭りが盛り上がっています。
8月1日から弘前ねぷた祭りが開幕、2日から青森ねぶた祭り、3日は五所川原の花火大会をはじまりとし、4日からは立佞武多祭りが開幕、ほかにも各町村単位でねぶた、ねぷた祭りが開催されています。
この季節の弘前の風景は、個人的にとても豊かな風景だと思っています。
祭り期間中、弘前では昼過ぎくらいから市内のいたるところでねぷたがウロウロしているのを見かけます。
路を曲がって大通りに出てみたら、前に「ねぷた」がいてノロノロ運転なんてこともよくあります(「ありゃ~」と思いますが、誘導してくれる人もいるのであんまり、いらいらしません。この時期なのでしょうがないなぁと思うくらいです)。
祭りの始まる時間は夜の7時なのですが、待機場所にねぷたをもって行くには、出陣の順番によっては、昼過ぎくらいから待機場所に向かわないといけないねぷたもあります。
なぜなら、弘前ねぷたは出陣数が多いのです。
出陣数は毎年異なりますが、全部で70台前後。
一日に出陣する数は、大体35~5,60台。
(ちなみに青森ねぶたは約20台)
その数が出陣順番に待機場所に並び、一台ずつ順番に出陣していくのです。
当然、祭りの終わる時間も9時過ぎが当たり前。
出陣順番の遅いねぷたの関係者の皆さんは、お囃子をして盛り上がったり、焼肉をしながら一杯なんてことで時間をつぶしたりします。
だた、子供の場合待ち時間が長いので出陣する頃には疲れちゃっているってことも。
それでも、いざ出陣となると囃し方の太鼓も盛り上がり、「ヤーヤードー」の掛け声も気合が入ります。
そして8時過ぎくらいから、また市内のあちこちをねぷたがウロウロしはじめます。
祭りを終えたねぷたが、それぞれの町内や団体のねぷた小屋にお囃子の「もどりこ」を鳴らしながら帰るのです。
夜に車で外出先から戻ってきたときに、前をねぷたが歩いていたり、すれ違ったりします。
ウチの近くにも4つのねぷた小屋があり、夜の10時や11時頃にお囃子が聞こえてくるので、飛び出してみると戻ってくるねぷたを見ることができます。
窓をあけていると、遠くに、聞こえるお囃子、これもまたこの季節限定のものです。
私は、まちの中をうろうろするねぷたと遭遇したり、すれ違える風景はとても「豊かな風景」だと思っています。
大きなねぷたを眺めながら運転したり、歩いたり、時には「失敗~」なんて思ったり、そんな思いができるのもまた「弘前らしい」と感じます。
運転していて、ねぷたにいらいらする人もいらっしゃいます。
でも、1年の中の1週間だけ見られるこの風景はいつまでも残っていてもらいたいなと思います。
私はどちらかというと、仕事の後にねぷたとすれ違ったりすると「ラッキー」と思っちゃうくらいお祭り大好き人間です。