鴨の教え(明石ではなく門真) | そえんじ
朝から免許失効を取り戻すべく明石車免許試験場へ。着いたら、「あんた羽曳野住ん
でるんやったら明石やなしに門真やがな」この言葉で予定がなくなった。仕方なく明
石のジャンカラで一時間の一人カラオケ開始。ノリノリで歌った後は、弁当を買って
駅近くのベンチで、食べようと開封する。が、しかし!ハトに囲まれた。買っていた
のは唐揚げ弁当!鳥の仲間意識か!唐揚げ食べたらハトにつつかれそうなので逃げる
ように明石公園へ。明石公園に来たのは三年振りくらい。マスターズリーグを見に来
て以来。久しぶりに見た元阪神の亀山の太りっぷりにびっくりしたのを思い出した。
僕の少年時代の憧れの人なので痩せてくれえー!明石公園の中に子供が遊べるように
砂場や、滑り台があるスペースがある。十年以上も前に母と妹と、いとこと、いとこ
親と遊んだことを思い出した。その時なら子供と遊びたくて喋りに言って行たんだろ
うけど今は見守る親の位置に近い。はしゃいでいる子供の中に僕の居場所は、もうな
かった。砂の中に紛れている小さな貝を見て、どうして海でもないこんな所に貝があ
るのだろうと不思議に思いながら集めていたことを思い出した。その公園を通りすぎ
て名前も知らない池のほとりで弁当を食べ始めた。食べ終えて久しぶりにゆったりと
した時間を過ごした。木に囲まれ目の前には池のある空間。遠くで鳥の声が聞こえる
。池の鴨が羽根で水面を叩いた時に鳴る音。音はほとんどこの二つの音が占めていた
。少ししたら遠くにいた鴨が全羽近くに来てくれた。見ていると泳ぐ軌道が二つの鴨
に別れていた。一つは先頭を泳ぐ鴨。泳いだ後に池の水に道が出来るように見える。
その道はだんだん広がるように見え、まるで全ての鴨が白いヒモでつながれているよ
うに見える。道をきりひらく鴨。そしてもう一つが、そのきりひらかれた道を着いて
いく鴨。僕は前者の鴨のような生き方をしたいなあなんて考えながら近付いて来た鴨
を見ていると水の中に、つかっている足だけ必死で動かしていた。水の中なので足は
見えにくく、鴨の顔の表情からは頑張っているなんてわからない。見事なポーカーフ
ェイスぶりだ。鴨に何か大事な事を教えてもらった気がした。そんな事を考えながら
久しぶりの明石公園を後にした。立派にそびえる明石城にまた来る事を約束し、家路
を急いだ。