家電量販店での値引き交渉に見る「ハイボールテクニック」の使い方 | 自遊生活研究日記:えばふり

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添田真人がゆるく自由に生きてる記録(旧:戦略バカ)

たとえば家電量販店などで値引きしてほしけど
そういった交渉事が苦手な人っていますよね。


もちろん、ビジネスの世界にも交渉は付き物ですから
避けては通れません。


そういった商談や、交渉にも戦略やテクニックが色々とあるので
その辺りの話もしたいと思い、ブログのカテゴリを増やしました^^





まず、値引き交渉を例にしてお話しますと
最初に意識してほしのが、ポジショニング。


お客として行く場合は、あくまで店員よりも上に
ポジションを取ってくださいね。


「これ、もう少し安くなります?」

「これ、あとどのくらい引いてもらえますか?」


これはNG。


日本人の場合、交渉する事に罪悪感を感じる人が多いですが
あくまでお客様としての立ち位置から、下りてくる必要はありませんよ。


横柄になれと言っているのではなく、
最初から購入者の方が上でいるべきなので。





こういった値引き交渉の場合、
本当に色々なテクニックを織り交ぜるのですが

今日はそのうちの1個をご紹介しますね。



例:15万8000円で売っているパソコンを、13万円程度で買いたい場合。




失敗例:


お客「これ、もう少し安くなります?」

店員「じゃぁ、この端数をサービスいたしますよ」

お客「ありがとうございます!」


完全に、お店側主導ですね。



失敗例:


お客「これ、13万円位になりませんかね?」


店員「いやぁ、厳しいですよ。じゃぁ、端数の8000円お引きします」

お客「もう一声!」

店員「しょうがないですねぇ…では、14万8000円でどうでしょう?」

お客「ありがとうございます!」


これもお店側が主導です。
完全にコントロールされてます。



この中にもいくつかの交渉テクニックが入っているのですが
そのあたりは、またの機会に。



では、値引きしてもらえる確率の高い交渉は?



成功例:

お客「店員さん、これ10万円まで落としてくれたら買いますよ」

店員「それはキツイですよ!せめて端数の8000円カットで」

お客「いやいや、全然ダメでしょう。
   では、10万と15万間をとって13万円で買います。
   その変わり、1万円分くらいの付属品サービスして」


店員「いや、それは厳しいですよ…せめて14万で」

お客「わかった! じゃぁ私も譲歩します。
   付属品は諦めるから、13万円で手を打ちましょう。」



成功するかどうかは時の運もありますが(笑)
確率としては、このパターンが効果あります。



基本的な戦略は、
「最初に、自分側から条件を提示」するというのが大きいです。
(これを、初頭効果といいます)


そして、


一番最初に、かなり高い要求を突き付けておいて
それを断った直後に、こちらが譲歩する形で
最初の予定額に近づけていく。


そうすることで、最初の設定額でOKが出る確率がグンとアップします。


これを「ハイボールテクニック」というのですが、
交渉において、人は相手の上を行きたいもの。


最初に高い要求をされているにもかかわらず、
「譲歩」という感じで引いていくことで、相手の感覚を麻痺させる訳ですね。





いいですか?
量販店の店員さんは、交渉のプロでもあります。
踏んでる場数が違います。



失敗例:

お客「これ、もう少し安くなります?」

店員「じゃぁ、この端数をサービスいたしますよ」←(譲歩)




失敗例:

お客「これ、13万円位になりませんかね?」

店員「いやぁ、厳しいですよ。じゃぁ、端数の8000円お引きします」←(譲歩)

お客「もう一声!」

店員「しょうがないですねぇ…では、14万8000円でどうでしょう?」←(譲歩)

お客「ありがとうございます!」



ね?すでに「ハイボールテクニック」を使われてしまっているんです。


ですので交渉の基本、
最初に初頭効果で条件を提示(あくまで質問ではなく、提示)。

そして「ハイボールテクニック」を使って、こちらが譲歩するように
誘導する。


これだけで結果は、大きく違ってきます。





そして追伸
≪はなから、値引意思が無い場合≫の見抜き方。


初頭効果の条件を提示した時に
相手が代替案を出してこない場合は、脈が薄いと考えてください。


交渉術において、相手が条件を提示してこない場合は
その交渉を結託する意思が無い
とみなせますので、時間の無駄になりますね。


ぜひ参考にしてください。





最後までお読みいただきありがとうございました。
To Be Continued…