全国の大人からフルボッコにされた元高校生社長、【狂犬】木下氏による「しくじり先生」。
まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし/学芸出版社
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51QfOAzT0KL._SL160_.jpg)
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「木下斉」と言われても、すぐにその顔を思い浮かべることはないかもしれない。テレビをつければそこにいる有名人ではない。ただ、「まちづくり」や「商店街」「地方創生」をキーワードに情報獲得されているひとであれば、ピンとくるだろう。
そう、ひとは木下氏のことをこう呼ぶ。
狂犬。
「狂犬」を辞書で調べてみると、「手のつけられない暴れん坊」とある。
むろん、実際の木下さんは温和で穏やかなひとだ。それがなぜ狂犬と呼ばれるのか。それは僕らがそれぞれに持つ「表現のブレーキ」を使うことなく、むしろ、ひとがブレーキをかけるところでアクセルを踏み込む言動によるものではないだろうか(ルーツは知らない)。
東洋経済オンラインの連載も鋭いものがあるが、 木下さんのtwitter( @shoutengai )をフォローすれば、一方で本質、他方でエンタメ、僕らが日常生活において”それは思っている(でも言えない)”ことを言う。
個人的には、講演などの依頼があった際に、事前打ち合わせはもちろんんこと、電話すらも「無駄」「コスト」と言い切ること(もはやネタ)、まちづくりにおける行政の補助金と群がるコンサルタントに対する完全否定のスタンス(もはや特許)が大好きだ。
さて、そんな「狂犬」木下さんが、ベストセラー『稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則』に続き、新たな著書を出版された。
『まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし』(木下 斉)
タイトルにある通り、まち(地域)で闘うための「方法論」だ。それを「思考編」「実践編」「技術編」のフレームに落とし込み、木下さんの実体験を交えながら進めて行く。
昨今の木下さんの活躍は知るところであるが、本書で語られる多くの事例はまさに「しくじり先生」に他ならない。エピソードを読めば同情の余地、というより、それは木下さんの失敗というにはあまりにも、というところが面白い。
高校在学中に、全国の大人から期待され、合同出資会社の社長に就任しただけでも類を見ない経験だが、カネが絡んで結果が出ないことへの人間(大人)の態度変容は、相手が高校生であろうがなんだろうがお構いなし。(本人は経験や知識不足としているが)真っ向から対立する木下さんの構図は想像するだけで、どれだけの修羅場をくぐってきたのだろうか。
実際、木下さんの発言はキツイ。誰にキツイのか。それは本気でない人間、フリーライドしている人間、リスクを取らない人間、そして、「みんな」や「私たち」の陰に隠れる人間だ。そのためセミナーやイベントでは、”そういう人間”をそぎ落とすかのように話す(こともある)。
繰り返しではあるが、木下さんは温和で優しいひとだ。そして、本書は「狂犬」イメージの木下さんではなく、情熱は胸の内に秘め、論理的に、合理的に、読み手を諭すように”まちで闘う方法」を教えてくれる。
帯に大きく、「本気の人だけ読め!(直筆?)」と書いてある。内容は、まちで闘うひとでも、これから働きはじめるビジネスパーソン、マネジメント層から経営者まで、学びの多いものだ。ただし、読み終えたとき、木下さんからの声が聞こえてくる。
「で、闘うんですよね?」
中途半端な正義感で何かを変えようとするのではなく、本気で何かを変えようとする、闘おうとしているひとのための本。
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そう、ひとは木下氏のことをこう呼ぶ。
狂犬。
「狂犬」を辞書で調べてみると、「手のつけられない暴れん坊」とある。
むろん、実際の木下さんは温和で穏やかなひとだ。それがなぜ狂犬と呼ばれるのか。それは僕らがそれぞれに持つ「表現のブレーキ」を使うことなく、むしろ、ひとがブレーキをかけるところでアクセルを踏み込む言動によるものではないだろうか(ルーツは知らない)。
東洋経済オンラインの連載も鋭いものがあるが、 木下さんのtwitter( @shoutengai )をフォローすれば、一方で本質、他方でエンタメ、僕らが日常生活において”それは思っている(でも言えない)”ことを言う。
個人的には、講演などの依頼があった際に、事前打ち合わせはもちろんんこと、電話すらも「無駄」「コスト」と言い切ること(もはやネタ)、まちづくりにおける行政の補助金と群がるコンサルタントに対する完全否定のスタンス(もはや特許)が大好きだ。
さて、そんな「狂犬」木下さんが、ベストセラー『稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則』に続き、新たな著書を出版された。
『まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし』(木下 斉)
タイトルにある通り、まち(地域)で闘うための「方法論」だ。それを「思考編」「実践編」「技術編」のフレームに落とし込み、木下さんの実体験を交えながら進めて行く。
昨今の木下さんの活躍は知るところであるが、本書で語られる多くの事例はまさに「しくじり先生」に他ならない。エピソードを読めば同情の余地、というより、それは木下さんの失敗というにはあまりにも、というところが面白い。
高校在学中に、全国の大人から期待され、合同出資会社の社長に就任しただけでも類を見ない経験だが、カネが絡んで結果が出ないことへの人間(大人)の態度変容は、相手が高校生であろうがなんだろうがお構いなし。(本人は経験や知識不足としているが)真っ向から対立する木下さんの構図は想像するだけで、どれだけの修羅場をくぐってきたのだろうか。
実際、木下さんの発言はキツイ。誰にキツイのか。それは本気でない人間、フリーライドしている人間、リスクを取らない人間、そして、「みんな」や「私たち」の陰に隠れる人間だ。そのためセミナーやイベントでは、”そういう人間”をそぎ落とすかのように話す(こともある)。
繰り返しではあるが、木下さんは温和で優しいひとだ。そして、本書は「狂犬」イメージの木下さんではなく、情熱は胸の内に秘め、論理的に、合理的に、読み手を諭すように”まちで闘う方法」を教えてくれる。
帯に大きく、「本気の人だけ読め!(直筆?)」と書いてある。内容は、まちで闘うひとでも、これから働きはじめるビジネスパーソン、マネジメント層から経営者まで、学びの多いものだ。ただし、読み終えたとき、木下さんからの声が聞こえてくる。
「で、闘うんですよね?」
中途半端な正義感で何かを変えようとするのではなく、本気で何かを変えようとする、闘おうとしているひとのための本。