新しい「市民型公共事業」に関わろう!-アサザ基金(3) | 会社人よ、社会人になろう!

新しい「市民型公共事業」に関わろう!-アサザ基金(3)

ブログ訪問ありがとうございます。
ソーシャルデザイナーの鷹野秀征(たかのひでゆき)です。


COP10 生物多様性条約締約国会議 (名古屋)がいよいよ今日開幕です。
「社会人」として、自然の大切さ・ありがたさを再認識する機会にしたいですね。


連載中の「100年後に霞ヶ浦にトキを戻す」アサザ基金の挑戦は、
まさに生物多様性を復活させる取り組みの代表例です。

昨年は第1回生物多様性日本アワード 優秀賞も受賞しました。


(2)で活動が広がった秘密の一つ「小学生」を書きました。
今回は続きの「物語り」「場を開く」です。
<アサザ基金(2) (1)


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■ 生きものが主役


飯島さんの得意技の一つは、様々な生きものを主役にして物語りにすること。
トキと龍はその代表例です。


子どもがお年寄りに話を聞きに行ったりしながら、想像力を膨らませます。
トキが何年前まで居て、その時代はどんな暮らしだったのか、どんな湖の風景だったのか。


物語りには時間と空間と、そして何よりも「心」があります。

世代間交流が進み、立場の違いを超えて、同じ未来の姿を共有する力が生まれます。


蛙が通る道を辿っていくと、蛙の親子の物語りがあります。
トンボの生態を探っていくと、ドンボが主役の物語りがあります。


そして、そこに様々な生きものが登場人物?となって現れ、
思わぬつながりの発見にワクワクするのです。



■ 絵と物語りの威力


ちなみに飯島さんは絵が大変お上手で、小学校の授業では可動式の黒板を4つ!用意してもらい、最初に龍の絵を4枚に渡って描きます。

これで小学生のハートは一発で釘付けです(笑)


物語りの素晴らしさは、主人公や登場人物の気持ちになって仮想体験ができることですよね。


生きものの物語りは、虫や鳥や動物や植物の目線から考えられるようになることが、とっても素敵です。


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「社会人」として、自然と人のつながりを「無意識に」感じられるようになりたいものです。


次回は最終回「場を開く」です。


関連リンク
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■ COP10 生物多様性条約第10回締約国会議
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
■ 生物多様性 日本アワード
http://www.cop10.com/news/000113.html
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2010年10月11日(月) @オフィス近くのカフェ