あれほど暑い日が続いていたけれども、
ここ数日の雨模様にこちらは随分しのぎやすくなってきています。
まだこれからもしばらくは残暑の厳しい日もあるでしょうけれども、
空にはすでに秋の気配。
一雨ごとに増していく秋色。
九月になれば秋の長雨がやってくる。
梅雨時ほどではないけれど雨の多い季節。
村下孝蔵さんの「初恋」 によると
♪五月雨は緑色・・・
ということですが、
秋雨の色はどんな色?
それは。
一つには、”みずいろ”でしょうか。
八神純子さんの「みずいろの雨」。
1978年9月発売の曲。
作詞:三浦徳子さん、作曲:八神純子さん。
この曲、随分売れました。
58万枚を超える大ヒット。
♪ああ みずいろの雨
♪私の肩を抱いて つつんで 降り続くの・・・
この歌いだしの部分にいきなりクライマックスをもって来ていますが、これが実に魅力的。
”陶酔感、あるいは恍惚感を覚える”と表現しても大げさではないと思っています。
大きな激しい渦潮に飲み込まれているような錯覚を感じさせられるような音の進行。
この酔いしれるような気分は、コークスクリュー系のジェットコースターに乗っているときのそれにも似ているような。
実際にジェットコースターが苦手な方はこの曲を聴いて酔うかも知れませんね(汗
♪やさしい人ね あなたって人は・・・
この部分になって一転、穏やかな抑制された曲調になるのですが、八神純子さん、歌唱力が抜群だからサビの部分に劣らず聴いていて気持ちがいいんですね。
最初から最後までどこもかしこも素晴らしい。
八神純子さんの曲を初めて聴いたのは、
1978年1月発売の「思い出は美しすぎて」。
ユーミンの「あの日に帰りたい」や「ベルベット・イースター」、「曇り空」を初めて聴いた時も驚いたけれども、八神純子さんの「思い出は美しすぎて」を初めて聴いた時も新しい音使いに体が震えたことを今でも覚えています。
次の「さよならの言葉」は小品のような印象だけれども、私には八神純子さんの曲で上位に入る好きなもの。
そして満を持しての第三弾が「みずいろの雨」。
いかにも大ヒットを狙ったかのような曲の作り。
私はそういう曲に対しては嫌味を感じて警戒してしまうことがよくあるのですが、この「みずいろの雨」に対しては素直にその曲の素晴らしさを味わうことができました。
今だって好きな「みずいろの雨」。
「みずいろの雨」。
果たしていつ頃の雨なのか。
ヒントは発売の時期「9月」?
だとすればちょうど夏から秋へと季節が移ろっていく、ちょうど今ごろの雨でしょうか。
夏空の青、秋空の青がどこか沁みた雲間からこぼれ落ちてくる「みずいろの雨」。
いや、心象風景に染まる雨の色だ、なんて正論を言われると
”ごもっとも”なのですが・・・。
試聴はこちら
でできそうですよ。
しばらく休止していた音楽記事の投稿。
最終シリーズもいよいよ残り5曲の予定。
レースだったら、ラストスパートにかけて最後の仕掛をどうするかというところですが、気負わずに自然体で記事にしていきますね。
では、バッハッハーイ!