東九州新幹線は必要か? | 山下かいオフィシャルブログ

東九州新幹線は必要か?

 昨日、ある会議で大分県と大分市が一緒になって推進する「東九州新幹線」計画の小冊子をいただきました。(正確には東九州新幹線鉄道建設促進期成会として福岡、大分、宮崎、鹿児島と北九州市の4件1市が構成)

 

 

http://www.pref.oita.jp/soshiki/10850/higasikyuusyuusinnkannsennhokubu.html

↑上をクリックすると大分県のホームページ「東九州新幹線の調査結果報告会及び地域別説明会の開催について」に

 

 私たち日本共産党大分県委員会は東九州自動車道については、関係する隣県の共産党とも協議し、推進する立場です。

 

 しかし、この東九州新幹線については極めて問題が多いと考えます。

 

 いくつか示すならば…

 

 ●大きな財政負担となること

 調査結果でも必要な予算が約2兆6千億であり、たとえ国の予算で大半を出しても結局は国民(私たち)の税金であること。

 時間短縮や経済効果をうたっていますが、その予算を直接、地場産業や中小企業、農林水産業に活かした方が経済効果も高いのではないでしょうか?

 時間短縮にしても、2兆円以上かけてやる事でしょうか?

 

 ●生活の足が犠牲になること

 基本的に新幹線が開通すれば、在来線はJRから自治体へ経営が分離され自治体の負担が増えます。

 さらに在来線が赤字で維持できなければ、本数が減らされたり無人駅拡大や廃線の可能性も否定できません。

 

 そもそも、地方の産業をきちんと支えず、新幹線などを開通させても、かえって人口が都市部に流失し、過疎化と衰退を加速させる危険もあります。

 

 高齢者の自動車事故が問題になっている中で、ふだんそうそう乗ることも無い新幹線に巨額の投資をする事より、高齢者へのタクシー券配布やコミュニティバスの運行に支援をおこない、買い物難民などの解決に活かすことが大切ではないでしょうか?

 

 学校統廃合によって遠隔通学せざるを得ない高校生などにも通学補助を出すことも良いと思います。