私が初めて北口本宮富士・浅間神社に参拝致しましたのは、
2010年4月の頃、だったと記憶しております。
とあるスポーツ合宿に参加する娘を、早朝御殿場まで送った帰り
時計を見るとまだ9時過ぎです。
ふと思い立ち御殿場駅前から出ているバスに乗り富士吉田迄行くことにしました。
そして思い出しました、いつか雑誌で見てとても気になっていた「北口本宮富士・浅間神社」の事を・・・。
片側一車線138号線をバスで行くこと小一時間、浅間神社の標識が見えました。
バス停を降り、そのまま埃っぽいバス通り沿いを行くと、突然
鳥居とその奥の杉の木立の参道が目に入ってきました。
その鬱蒼とした樹齢数百年の杉木立の中に足を踏み入れた途端、
空気はガラリと変わり、先ほどまでの埃っぽいバス通りとは別世界。
玉砂利を踏みしめながら参りますと、神社の方々によるお掃除のお姿。
こちらにお気づきになり、皆さんとても気持ちよくご挨拶をして下さいました。
杉木立の清冽な空気。
木漏れ日の中、竹箒で参道を掃き清める音の心地よさ。
敷地内を流れる川の清らかさ。
一呼吸ごとに、一足ごとに静かに整っていく心。
ハラリハラリと剥がれてゆく俗世で身に着けていた衣。
そこは、まるで「G線上のアリア」の旋律の響きのように。
ゆっくりと魂ごと掬いとってくれる調べに包まれるように。
本殿の手前には、朱い大鳥居が出迎えてくれます。
そして境内には、有名な富士の霊水の湧き出る手水舎。
そして本殿を守るような二本のご神木、樹齢千年の富士太郎杉と富士夫婦檜。
この敷地全体のパワーにはただただ圧倒されます。
どうやらこの敷地の奥にはゼロ磁場に近いパワースポットがあるとか。
成程のお話です。
北口本宮富士・浅間神社の奥の深さそして優しく包み込むその包容力は
やっぱり「G線上のアリア」。
恵比寿神社が「運命」ならば、多摩川の浅間神社はヴィヴァルディの「四季」でしょうか?
いやいや神社ですから、雅楽でしょうね、ホントは。
スミマセンでした。
最後までお読みいただき有難うございました。