他人事じゃない | 地球に来てよかったな「お多福」のゴキゲン研究録

地球に来てよかったな「お多福」のゴキゲン研究録

スピリチュアル好き、健康オタク、脱ガマン、ワガママとご機嫌に生きることが地球貢献につながるのではと勝手に思っていたり、好き勝手なことを記録をしています。

老人ホームで入居者が転落死して殺人で元職員が逮捕されたといふニュースをTVで見たのですが。


「わ~か~る~」となぜかTVに向かってしゃべるわし。


そして今日の朝刊で「(殺された人が)手がかかる人だった」仕事に対して「嫌気が差した」と供述していると書いた記事を見て「だ~よ~ね~」と新聞に向かって独り言。


不謹慎だとはわしも思いますが。スミマセン。

犯罪は犯罪です、ハイ。


わしは病院での経験しかありませんけどね。それでも介護の仕事も大変だと思います。


肉体的にも精神的にもくたびれる。思うようにいかないことばかりで。


いちいち書いていたらきりがないのですが…。


正直…


腹立つことが多いと思う。わしも在職中しょっちゅうイライラしてましたし。


例えば…

夕方になると「帰る」って荷物まとめて出ていく人とかいますし、トイレに行けないからとおむつをしても自分で外して放尿する人とかいますし。1人でトイレに行くには危なっかしいので付き添わないといけない人が頻尿だったりすると…ヘタすりゃ10分おきとかね…。

「またはてなマークむかっ」ってなりますよ、正直。

かといって「さっきトイレに行きましたよ」って言っても聞かないことがほとんどですし、それで連れて行ってもほとんど出ないガーン

だからといって制止して聞くかと言えば「聞かない」。ヘタをすれば暴言・暴力になって返ってくることもあります(まあトイレ行きたいのにさっき行ったから行くな言われているようなもんでしょうから怒っても仕方ないのかな?トイレに行ったこと自体覚えてないからでしょうし。う~ん在職中はそんなこと考える余裕なかったな)。


それ以外にもいろんな人の対応をしないといけないし、やるべきお仕事はあれもこれもてんこ盛りにありますし。


常に冷静で優しく対応できる方がすごいと思う。


そこに職場の風土として虐待が許されていたら…やっちゃいますよ。


虐待が許されるという表現おかしいかもしれませんが、知識として虐待はいけないことだと知っていても…他のスタッフのぞんざいな言葉遣いや態度、接遇、ちょっと入居者を小突いたりするのを目にしたりすることで、知らず知らず「やってもいいことなんだ」って潜在意識に入っちゃうんじゃないかと。


ニュースで見る限りではその施設で虐待が結構頻繁にみられていたようですし。


それに「目には目を」的ハンムラビ法典な思考あったら…例えばもし暴力をふるわれた場合「やられたらやりかえしたくなる」でしょうねぇ。

だけどやり返してすっきりするかと言われるとどうなんだか…?またやられるのを警戒しないといけない気も。だからと言ってやられっぱなしも腹立ちますし。終わらない復讐劇だ…ガーン


それに「夜勤は眠い」。眠いといろいろ自制が効かなくなるんです。わしだけかもしれないけど。

「夜中トイレに行こうとナースコールを押したら、ぶっきらぼうな看護婦さんに対応されて怖かった」などのクレームわしの在職中もありましたが…。

すみません、眠いのをこらえるのでいっぱいいっぱいなのがほとんどです。「仕事だからちゃんとしなきゃ」と夜勤に備えて昼寝をしたりドリンクを飲んだりいろいろできることをやっている人がほとんどだと思われますが、夜は寝る的動物の本能もあってか…なかなか難しいモノがあって。


知識として「虐待はいけないことだ」という認識がない人はほとんどいないと思われますが、疲労や睡魔その他で…いろんなものがマヒしちゃってスルーされてしまうのではないかと。同僚や上司に対して「いけないことが行われてます」みたいなアクションを起こすのも大変ですしねぇ。


そういや「暴力(を振るわれるの)も給料のうち」みたいなことを書かれた介護の専門家の方もいらっしゃいますが…個人的には危険手当出してあげるか、クセモノや暴力をふるう人に特別料金請求してもいいんじゃないかと思ふけど、お金をもらったからって怒りその他…気がすむかというとそれはまた別な気も。どっちにしろ「お金あげる(もらっているんだ)から我慢しなさい」って言っているようなもんだもんなぁ。


まあ、暴言・暴力に関しては職員の関わり方でかなり違うとは思いますが…(接遇や境界線の持ち方とか)。


仕事中に湧き上がる感情との付き合い方を何かしら見つけておくのが大切なのかもしれませんね。


一旦距離や時間を置く、1人で抱え込んで対応せず他のスタッフに代わってもらうか一緒に手伝ってもらう、話を聞いてもらう…などは現場のスタッフがよくやっていることですが。


ただでさえ大変な仕事なのに。


仕事中だから感情を出すに出せない。出しちゃいけない。クセモノに振り回されても、暴言暴力を振るわれても怒ってはいけない。感情的になってはいけない。冷静に対応しなければならない。


などあると…もっと苦しくなるよね。


仕事中とはいえ、だからこそ無理に感情を抑え込もうとしないことが大切じゃないかと(だからと言って人にぶつけるのはまたちょっと違う気がしてますが。そのうち記録するかも)。

ヘタに抑え込もうとして爆発する方が怖いですしねぇ。


ともかく。


殺人で逮捕された元職員の人はとても苦しかったんじゃないかと勝手に思っただけです。

そして他人事じゃないわ…と思っただけです。


わしも在職中、クセモノ患者に「早くいなくなってくれないかな…」と思ったことあります。

ひどいですね~。鬼看護婦ですね~。もう看護婦しないから大丈夫ですよ~。


実はこれでも控えめな表現にしてるんですけどね、コレ。なので実際はとてもひどいです。

そう思っちゃう位にはいろいろ腹が立ったり苦しかったりして(看護婦さんも人間ですから)。そしてそんなことを思ってしまう自分に知らず知らず罪悪感を覚えて責めていたんだと思います。

さすがにこんなこと同僚や上司には怒られそうで言いにくいですしねぇ(いや、○○さん退院の方向性はまだですか?などのやりとりはしょっちゅうでしたが)。

だからわしは在職中ずっとびくびくしていたのかもしれませんね。

かつての職場でやたら「チクリ」が多かったのもそのせいだったのかもしれませんね。あ~こりゃこりゃ。


う~ん「いなくなって欲しいと思っちゃう位には腹が立つ、苦しい、つらい、悲しい、ムカムカする」などを自分でちゃんと認めることができていたらよかったのかもしれませんけど。


わしの場合は自分の思考や感覚・感情が他人事なところがあったので仕方なかったけど…。


病院は幸いなことに?現行の医療制度のおかげでそうそう長期入院をするのは困難なのでいずれは退院されますが(それはそれで退院促進も大変ですし、なんだかんだで何年も入院してる人もいますけど)。施設だと退所されるまで何年もいることになりますしねぇ。


本当のところは全くもって知りませんし、自分が在職中苦しかったのを勝手に投影しているだけかもしれませんが。


あ~あ、また長文になっちゃった。やれやれ。