深夜2時。 

「生きる 伝える」という水俣病の
特集をやっていて目が離せず。

中高生の頃、教科書で触れたあの事件。

恥ずかしながら
同じ日本なのにどこか遠く、
過去のこととして捉えていた水俣病。

当時胎児や幼児だった患者は
今年還暦。

あの時の患者達は今どう生きているか。

水俣病は今ももちろん進行系で、
国のあり方として、
他人事に感じられない作りの
番組でした。

水質を隠ぺいされていた
水銀で汚染された水。

メチル水銀によって、
人生のほとんどを不自由な生活に
奪われてしまった多くの人々。

未だに患者として認定されない
人々。
対応の遅さ、、、
人の一生が終わってしまうほどの遅さ。


、、、
福島の時と何かが似ている。

その水俣がある熊本が今また地震に
襲われ、苦しい思いに。

調べてみると、
水俣の水銀は回収、除去だけではなく、
埋め立てのだという。

「埋め立てたから大丈夫ですよ」

この言葉にどれだけ信頼を
寄せられるのだろう。

もちろん地震によって水銀が漏れ出る可能性は低いのかもしれない。

ただいつもどこか
「臭いものには蓋をしろ」的な発想が根付いてるのは否めない。



医者は
「胎盤を通して胎児が毒されることはないですよ。」

母は
「私のお腹を通って自分の子を水銀中毒にしたとすぐわかった。」

胎盤は毒を通さないという
医学の常識を覆した初めての事件。


番組の最後に
13年待った患者とは認められなかった
女性へ国からやっと通知。

結果は「保留」、、、。
 
見ているこっちにまで、
どろっと黒いものが流れる。


今強烈に感じてるこの感情も
明日になったら
日常の生活に流されて、
少しずつ薄れていくのが怖い気がしたので自分への備忘録として。

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