トランセンデンス
2014年 イギリス・中国・アメリカ
ウォーリー・フィスター 監督
今の職場は、有休をどんどん消化しましょうという風潮なので
お仕事が今(だけ)落ち着いていることもあり、レディースデーの水曜日に映画館で観て来ました
天才的な科学者の脳をインストールされたAI(人工知能)は、一体どのように動くのか。
それはやがては世界を支配してしまうのか。
大好きなSF
大好きなジョニー・デップ
大好きなクリストファー・ノーラン!
。。。と期待して行ったのですが、期待したほどではなかったです
少しB級の香り。。。
後半、ちょっとだれます
クリストファー・ノーランは製作総指揮だったのですが、彼が監督していればもっと良いものに仕上がったのだろうな。
ノーラン監督で観たかったなぁ。
映画としては少し退屈な場面もあったけど、ただ、SFとしての魅力はあります。
未来って、いつから明るい輝かしいものではなくなったのでしょう。
子供の頃、ドラえもんが22世紀からやって来たという設定に、22世紀って、未来って、魔法みたいな科学技術に囲まれて、わくわくする素晴らしい世界だと思っていました。
いつから未来って、不安で心配で暗いものになってしまったのでしょうね。
スター・ウォーズみたいな明るいSFも楽しいけど。
これみたいな、怖いおとぎ話みたいなSFにも、魅力がある。
それは現代に対する社会風刺を楽しみ、また未来の姿を通して現代社会について考えさせられるという要素にもあるし、一方で、現在の価値に気付かせてくれるからでもあります。
今、当たり前なこと。
今、ここにあるもの。
未来、私たちが得るものと引き換えに、無くしてしまうかもしれないもの。
そういった大切なものや、純粋な気持ちを呼び起こしてくれたりもするところ、そんなところもまた、私がSFを好きな理由のひとつかもしれません
そして本作も、見かけよりずっとピュアな映画だったのでした