・LITTLE MISS SUNSHINE | ちょっとのんびりしようかな

・LITTLE MISS SUNSHINE


リトルミスサンシャイン


先日、リトル・ミス・サンシャイン  を見てきました。


アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた子役、アビゲイル=ブレスリンが


出演している暖かいファミリー映画です。




予想外に、かなり笑える映画でした(笑)


それほど笑いはないと思っていたのですが、かなりゲラゲラ笑えてしまう。


となりの席の人なんて、笑いすぎて椅子がガタガタしているくらいでした。




映画のあらすじは、とある家族の末娘である眼鏡っ娘で小太りのオリーヴが、


カリフォルニアのミスコン女王を目指すところからはじまります。




でも、この家族というのが問題山積み。


根拠のない独自の成功哲学を打ち出し、その自己啓発プログラムを


売ろうと必死になる父、


人との関わりが大嫌いで家族ともまったく口をきかない兄、


自殺未遂をして心療のため病院に送られたが、保険がきかないため


金銭的に入院できず、やむなくこの家で兄と同じ部屋ですごすことに


なったゲイの叔父(母の兄)、


ヤク中でエロしか頭にないが、孫娘オリーヴがかわいくて仕方ない祖父。


こんな家族でも、1つの輪を保とうとする母。


そして、そんな問題を知ってか知らずか、いつでも明るい天使のような


ミスコン優勝を夢見るオリーヴ。




こんなバラバラな家族が、オリーヴのミスコン出場のために


せまーいオンボロバスに乗って、ミスコン会場まで数日間の移動を


することになります。




舞台は、このオンボロバス。


この中で、家族に起こるさまざまなドラマが展開されるわけなんです。




とても良かったのは、誰か1人をピックアップして、


その1人のドラマを描く、というのではなく、家族一人一人に


スポットライトを当ててドラマが用意されていたということ。


とても細かく描かれた映画です。





中でも、おじいちゃんに与えられたドラマは、人間として最も笑えない


場面であるにもかかわらず、最も観客が笑った場面だと思われます(笑)


おかし過ぎる、面白すぎる(笑)





この映画。


結局ね、最終的には、なんら報われない映画なんですよ。


幸せな結末なんて用意されてない映画なんです。


それなのにね、幸せな気持ちになって終わらせてくれる映画なの(笑)



DVDが出て、日本語吹き替えも見られれば、家族でおうちで


観てもとっても楽しめる映画だと思います。


ただ、ゲイとかヤクとかいう表現も出てくるし、


(言葉の表現だけで、場面が露骨に出てくるわけじゃありません)


お下品な言葉もたくさん出てくるので、


「 クレヨンしんちゃんは観ちゃだめ 」


という家庭にはおすすめできません(笑)


それから、ちゃんとそういう類のことに分別がつく年齢、


あるいは、そういうことを親が説明して理解できる年齢、



小学校中学年以上くらい?のお子さんと一緒に観るなら


まったく問題ないのではないかと思います。


むしろ、社会のダークな部分も楽しんで勉強できちゃうような


映画なのではないでしょうか?




映画館の大音響・大迫力の画面で観るほどの映画では


ないのかもしれませんが、見知らぬ人々と笑いあって観られたことは


とても良かったと思っております(笑)





それでは、最後にパンフレットから大サービス。



リトルミスサンシャイン