『骨太方針2017』を決定 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

『骨太方針2017』を決定

1.6月9日、政調副会長兼事務局長として政府与党間の調整や党の取りまとめを行ってきた『経済財政運営と改革の基本方針2017』(いわゆる『骨太』)、『未来投資戦略2017』等の党内手続き(政審・総務会の了承)を終え、夕刻に正式に閣議決定されました。

 

2.骨太方針では肝となる事項について、政府与党間で事前に調整し党の方針として先行して決定していた党報告の文言がそのまま使われています。

 

①昨年までの「基礎的財政収支(PB)を2020年度までに黒字化する」目標に加え、主計局等の政府関係部局と調整し、官邸の了解の上セットしていた「同時に債務残高対GDP比の安定的引き下げを目指す」(党『財政改革特命委員会』報告)という一文が加わりました。PB黒字化目標の位置づけについては何も変わりませんが、債務残高対GDP比が安定的に引き下げられる経済の状況を作っていくことの重要性を明確にしたものです。

「幼児教育、保育の早期無償化や待機児童の解消に向け財政の効率化、税、新たな社会保険方式の活用を含め、安定的な財源確保の進め方を検討し、年内に結論を得る」とされた党『人生 100年時代制度改革特命委員会』報告の結論もそのまま人材投資の抜本強化の政府方針となっています。

③働き方改革については、党の『働き方改革報告』で強調した「取引関係の弱い中小企業等は、発注企業からの短納期要請や、顧客からの要求などに応えようとして長時間労働になりがちである。商慣習の見直しや取引条件の適正化を、一層強力に推進する。」等も書き込みました。

 

3.その他、IOT、AI等を活用したイノベーションによる『Society 5.0』の実現、働き方改革等による成長と分配の好循環の拡大等を内容としています。党側としては私自身、第5次科学技術基本計画委員長、働き方改革特命委員会事務局長として取り組んできた課題です。今後ともしっかりと結論を出し、実行してまいります。