プロの皆様へ | 絵本の読み聞かせ 景山聖子のブログ

 

絵本よみきかせマイスターのお二人が、詩吟のお家元主催のイベントにゲストとして

出演されました。

 

詩吟と薩摩琵琶と絵本のコラボは、「安寿と厨子王丸(講談社)」「石童丸」などの時代物の

お話とよく合っていました。

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おしゃれな絵本は、ワインとも合います。

 

大人同士の読み聞かせ会を「楽しかった~」と、

満たされた気持ちで終わらせてゆくコツは、

 

どうしても子どもと違って

大人は「上手いことが良い」という判断があったり

「心の中での批評・品評会」が必ず行われるので

その思考がストップする最初の案内が大切です。

 

人生、日々思考は比較・・・

読み聞かせの空間くらい、お互いがお互いであることをそのまま認める空間で

あっても良いのではないでしょうか・・。

 

下手でいいんです。

その人間が出ることが、人の心に響きます。

 

下手でいいなんて、何いっているの!と、思われる方もいらっしゃいますよね。

そんな方へ

もし、上手さを追及するのであれば・・こちらがその方法です。

 

毎朝1時間の発声トレーニングから始まり、時間があれば文章を常に表現、子どもと会えばその場で心打ちとける個人練習ほか、

ナレーション・朗読・演技・演芸・アナウンス技法を人からお金を頂けるレベルでマスターし、

一度「型」を学び型にしっかり収まったのち、

その型を崩してそこから自分の個性を捜してゆく、見えないところでの日々の隠れた地味な努力でしょうか。

 

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(帰り道・・久しぶりに、高野のパフェ(#^.^#))

 

プロのかたが弊会にいらしてくださいますが、プロにはこの作業が求められるので、

そこで一度混乱されます。

なので、私の直接の知り合いか、現行マイスター・セラピストの推薦のかたで、協会のビジョンに共感して下さる方のみとなっております。

ご受講いただけない理由は、経歴ではなくこの理由なのです。

経歴はお名前はあげられませんが、本当に凄い方が最近お申込み下さいます。

テレビなので拝見し、個人的に凄いファンだったりして広報から伺った時、「え?会いたいな~(#^.^#)」とお話して、叱られることもあります。

 

わたしは、けっこう、どんぶり的なところもあって・・・さらに熱意があると、いいんじゃない?と

思ってしまうのですが・・。

 

広報の判断は冷静で、

「協会は方向を持ち統制していかないと崩壊します。ここは、個人のお仕事の戦う「武器」を増やすために来る協会ではありません。」と私が叱られるのです(涙)。

 

読み聞かせは、

人柄や人生で、単語ひとつの表現に違う味が出てくる空間で

素敵なことが起こっているように感じています。

 

弊会は、それを日本全体に起こしてゆく夢があります。

 

2年まえ、青森市の元教職員皆様の協会の

400名集まる大きなイベントにお呼び頂きました。

絵本の作品を2つ、朗読をひとつ。第2部で絵本の「本当の力」について

今回のお話を含めさせて頂きました。

 

80代の男性の元校長先生が終わってからの歓迎パーティで、皆さんの前でこんな代表スピーチをされていました。

 

「あの日を思い出しました。

教師になりたてのころ、毎朝、子どもたちに読み聞かせをしていた。

 がんばる子どもの話の時は、お前たちもいつか困難に出会ってもがんばれよという思いで

話し、がんばる!という物語の子どものそのセリフの時に心を込めた。

私は専門はどちらかといえば算数だったから、読むことは上手くはなかったが、生徒は私の周りに群がって、にじりよって聞いていた。

何十年もたち、その時の教え子たちが大勢言ってくれた。

あの毎朝の読み聞かせが大人になってからの私のふんばりどころになっています、と。

読み聞かせは、教育の知識だけでなく、人生をも学校で教えてあげられると思った出来事です。

80代、もう忘れられた存在かと思ったが、この80年の私の人生がまだある。

あの時から、さらに積み重ねている。

まだ、子どもたちに伝えられることがあるのではないかと、また、読みきかせを通し現役に復帰しようと思えた。」

 

いくつになっても、できることがあります。

どんな状況でも、伝えることの経験がなくても、できることがあります。

 

お仕事の武器にしようと考えている人は、広報機関がそれに役立つ別の団体をご紹介してるようです。

 

プロの皆様へ。

皆様の積み重ねた「努力」を私は知っています。

そのために、悩んだこと・我慢したこと・歯をくいしばったこと・自分で自分を励ましたこと・・。

私も経験しています。

最近、なぜかプロのかたのご応募が大変多いのですが、どうしてこの経歴で受講できないのかと不満に思われるかと思うのですが、

「基準」が上手さではなく向かう方向性となっております。

そして、今、同じ方向を協力して見て下さる「プロ」を待っています。

日本全体に、上記のような、もうひとつの選択肢を増やすことにお力を貸して下さるプロであれば、こころからお待ちしています。

 

そんなかたとの出逢いを心からお待ちしています。

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(新宿伊勢丹・・・本日夕食つくり・・・さぼらせていただきました(__)・・。わたしは、どんぶり勘定な人ですが、まわりの皆さんが誠実で真面目でしっかりされています。)

 

素敵な出会いをお待ちしています。

まもなく、第2期絵本よみきかせセラピスト・アソシエイツ3名の体験談を掲載します。

お楽しみに(#^.^#)

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもへの読み聞かせで大人が満たされた気持ちになるのは、

絵本の特色もありますが、子どもはこの目で見ていない空間だということです。

 

「今日はどんな楽しいことが起こるのかな?」

そんな無垢なわくわくでいっぱいです。