2日間の茶道の研究会では、
とても濃厚で学びの多い時間を過ごさせていただき、
ますますお茶が好きになりました(o^^o)
『稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一』
『はぢをすて人に物とひ習ふべし是ぞ上手の基なりける』
利休道歌は、
千利休の教えをわかりやすく、
そして覚えやすいようにと、
和歌の形にしたもの。
お茶を最初に学ぶ時には、
お抹茶をいただく際の作法が分かればいいやなどと3ヶ月で辞めるつもりでいたのに、
まさかこんなに長く続くとは思っていませんでした。
あまりの面白さにすっかりはまり、
そして今もなお学びの途中。
あたかも螺旋階段を少しずつ登っていくように、
登ってみると見える景色が以前と異なり、
それがまた楽しくて。
習い始めの頃に学んだお点前をさらってみると、
シンプルな中に全てが凝縮されていることに感嘆してますますハマってしまうのでした。
もう○○年も学んでいるから、
今更こんなことは質問できないなどとプライドに拘ると、
せっかくの貴重な学びの機会を失ってしまいます。
利休道歌には生きる上ての心構えが満載で、
お茶を通して得ることもとても多く、
私の人生とお茶は切っても切れないものとなっています。
百聞は一見にしかず。
百見は一行にしかず。
体験しないとわからないものもあります。
一万回聞くよりも、
一回実行することでわかることがあります。
今回ご指導くださった先生からの、
『やってわかることは身につく。
頭で考えこうだろうと思ったことは身につかない。』
とのお話には、
お茶は頭で考えるだけではなく、
実際に身体を動かして行うもので、
やっぱりお稽古は大事との気持ちを新たにしました。
これは日々の生活の中でのことにも繋がりますね。
こだわりが強いあまりに、
いろいろなチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
先日リメンバランスセミナーで学んだ体験と妄想のお話と通じるものがあり、
ストンと肚落ちしたのでした。
研究会で奥伝のお点前を丁寧に学んだ後は、
自宅で盆略点前で一服。
お稽古で最初に教えていただいたお点前に改めて触れると、
まさに『稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一』なのだと実感。
始めの頃には余裕が無くて理解できなかったことを、
今こういうふうに思えるようになったきたことも、
まさに体験の積み重ねで実感してきたからなのでしょうね。
未知の体験を恐れずに、
楽しみながらチャレンジしていきたいものです。